ストレスから浮気に走る夫の心理

夫が浮気に走る理由のひとつとして、仕事などのストレスから、心の逃げ場所として妻以外の女性を求めてしまうということがあります。

これは、営業ノルマや業績の悪化からくる責任やプレッシャー、人間関係やライバルとの競争などで、日常的に神経をすり減らしながら働いていると、背負い込んだストレスを軽減したり、心のバランスをとるために、女性から優しくされたい、癒されたいという欲求が強まるためです。

実際、夫が浮気する理由のなかには、『彼女といるとホッとすることができたから』とか『癒してくれる優しさを感じたから』というものも少なくありません。

これは本来、浮気相手にではなく、妻と一緒にいるときに感じるべきものです。

でも、妻のほうも、子育てや家事に忙しかったり、妻自身も働いていたりして、正直、夫どころじゃなくなるのも無理のない話です。

ところが夫は、そんな妻の大変さなどほとんど何もわからないままに、「今日は奥さんに優しくしてもらお(^^♪」と思って一方的に愛情ややさしさを求めてしまうのです。

一方的に求める夫ほど「甘え下手」

甘え下手の夫は、なぜか妻が忙しいときに限って甘えてきたりします。

でも、妻のほうはそれどころじゃないので、「ちょっと!いま忙しいんだけど(怒)」とか、「そのくらい自分でやってよ」と、冷たく返してしまいがちです。

あっけなく返り討ちに遭った夫は、妻に甘えさせてもらえなかった不満や、拒絶されたという感情を持ち、それがまたストレスとして溜まっていきます。

そんな日々が続く中で、やり場のない寂しさや構ってもらえない不満から、職場の同僚や元カノ、SNSやLINEで知り合った相手、さらには出会い系や風俗の女性に関係を求めてしまう・・・・・・浮気が始まる典型的なパターンのひとつといえます。

そして、浮気がバレてしまったときに、『君は俺のことなんかどうでもいいんだろ!』とか『俺だってずっと我慢してきたんだ』という言葉を、逆ギレしながら言ってくるわけです。

そこに愛がないのではなく、認識できていないことが問題

 『オマエがもっと俺を愛してくれたら、俺は浮気なんかしなかったのに』と、まるで妻のせいだと言わんばかりの主張をしてくる夫もいます。

でも、だからといって、『夫が浮気をしたのは私が悪かったからだ』とか、『もっと私が頑張らなくては』なんて考えないようにしてくださいね。

『妻に愛されていない』と感じている夫は、実は夫自身が妻の愛情をちゃんと受け止めていなかったり、過剰に求めすぎていることによって、一方的に不満を持っていることのほうが多いです。

つまり、そこに『愛がない』のではなく『愛があるのに認識できていない』ということが問題の本質なんです。

愛情を認識できていない人に、今以上に愛情を示すのは、言ってみれば味覚障害の人に、治療をしないで味付けだけを濃くして食べさせるのと同じで、根本的な解決にはつながりませんし、むしろ状況が悪化する可能性もあります。

また、妻の愛情は認識できているけれども、夫が求めているレベルが段違いに高くて、どれだけ妻が頑張ってもそのレベルに届かない、ということもよくあります。

これらは互いの意思の疎通ができてない、要はコミュニケーション不足によるところもあり、夫が一方的に被害者意識をもっていることも少なくありません。

いずれにしても、それを理由に浮気をすることなど、もちろん何の正当性もないわけですし、相手女性との関係をしっかりと断ってもらうことはいうまでもないことです。

そのうえで、日常の暮らしの中で、ひとつひとつの『意識のズレ』を修正し、夫婦の想いを揃えていくこと。

これは、私がご夫婦でのコンサルティングをさせていただく場合、特に大事にしているポイントでもあります。

浮気してても妻が好き~浮気相手と妻、どっちも大事という夫の心理