夫婦のルールは必要なのか その②

浮気を防ぐためには、夫婦の認識を揃えることが大事だと言うことはこれまでにも何度か書いていることですが、では、あなたのご主人に、「これからは夫婦のルールを作りましょう」と提案したらどうなるでしょう?

 結婚する前とか、新婚のときならともかく、夫婦として何年も時を重ねてきたあとにそんなことを言ったら、「えっ?今さらなんでそんなルールが必要なの?」とか「めんどくさいな。今のままでいいだろ」とか、中には、「俺を縛る気か?」と軽く逆ギレしてくることもあるかもしれません。

実際、夫婦の間で取り交わした『ルール』の多くは、夫が『守る側』となり、妻が『守ることを求める側』になる傾向があります。

しかも、妻からみれば、守って当然のルール、たとえば『他の女性とメールなどの個人的なやりとりをしない』とか『隠し事をしたり嘘をつかない』といったものでも、夫にしてみれば、一方的に妻から突きつけられ、束縛を受けているように感じてしまうこともあるようです。

そういえば。先日、ある人がテレビで言っていました。

「ルールや決め事を細かく作っている夫婦は離婚率が高い」

う~ん、それは確かに言えるかもしれないですね。

そもそも夫婦というのは、それぞれの倫理観や価値観を認め合いつつ、『信頼』のもとでつながっていくものであるはずです。

また、『ルール』という言葉自体に抵抗を感じる方も少なくないのではないでしょうか。

もしもあなたが、ご主人との間に何らかのルールを作りたいと思われたときには、いきなり決め事を定めようとするのではなく、まずはあなたとご主人との間で、どのくらい認識の違いがあるかを確かめることからはじめてください。

そして、お互いが共有できる思い、たとえば「夫婦として、今の生活を大切にして、幸せを守りたい」とか「子どもを含めて家族が安心して、不安のない日々を送っていきたい」といった、幹となる思いを基軸にして、倫理観や価値観が違う部分のズレを修正していくことが大切です。

これは決して、『ルールで相手を縛る』ということではなく、夫婦がともに『こうありたい』という基軸となる思いに沿って、それに見合った行動を自らとっていくというものです。

この『基軸となる思い』がしっかり定まっていれば、それを脅かすものは自分の信念に反するので、自分自身の中に、「守るべきルール」が自然とできあがっていきます。

ただし、ご主人がまったくそうした思いを持たないとか、夫婦の話し合いそのものを拒否するようなケースもあります。

もしあなたのご主人がそういうタイプなら、きっとあなたは普段からとてもしんどい思いをされていることと思います。

ですが、あきらめることはないです。

ご主人もあなたとの生活を失いたくないという思いは必ずお持ちのはずですから、あなたのご主人にあわせた対処方法が必ずあります。

 夫が浮気するのは、妻に不満があったから?