妻が浮気に走る理由

妻の浮気に気付いたとき、怒りや屈辱感からつい責め立ててしまう夫が少なくありませんが、これからの夫婦関係を修復していきたいなら、追求する前に、まず妻がどういう理由で浮気に至ったのか、その動機やきっかけを知ることはとても大切です。

妻が浮気に走る理由としてよくあるのが、『家庭内の悩みを相談にのってもらっているうちに、相手と関係を持つようになった』というものです。

悩みを打ち明けるという行為は、ひとつの秘密を二人で共有するということにもつながってきます。

そして、二人が互いに相手の存在を意識していくなかで、相談相手を頼りにして、心を開いてしまうという妻側の心理と、困っている女性を助けることで、その女性に対して恋心を抱いてしまうという男性心理が作用して、互いに急速に惹かれあってしまうことがあるのです。

次に多いのが、夫との夫婦関係に不満があって、欲求不満や寂しさから別な男性を求めてしまうケースです。

この場合の相手男性は、職場の同僚や同窓会の旧友だったり、妻が以前に付き合っていたモト彼だったり、あるいは水商売や出会い系サイトで知り合った男性など環境によりさまざまですが、『どうやって知り合い、不倫関係に至ったか』によって、解決するための対応のしかたは大きく違ってきます。

たとえば、職場の同僚の場合であれば、結果的には相手と不倫関係に至ったとしても、はじめから不倫をするつもりでいたことは考えにくいです。 

気がついたら好きだった、とか、はからずも恋心を抱いてしまった、というケースのほうが多いでしょう。

でも、相手が出会い系サイトの場合であれば、それは少なくても、妻自身が自分の意思で会員登録し、自分からアクセスして相手に会おうとしたわけで、『積極的な意思』があったといえます。

そして後者の場合、不倫をする前から、夫婦としてのコミュニケーションが不足していたり、夫が知らないところで、動機となる理由があることも少なくありません。

ですから少なくても、状況を把握し、相手を知ることが必要になってきます。

相手を知ることで、妻の心情や浮気に至った背景についても、ある程度の推察ができますし、それぞれの状況にあわせて、有効なテクニックを考えることもできます。


【補足の追記】

女性は二人の男性を同時に愛することはできない、とよく言われます。

相手男性との関係が深まってくると、夫に対して愛情が持てなくなり、一緒にいることさえ苦痛を感じてくることもあります。

ところが、気持ちの面では相手男性に対して大きく傾いている状態であっても、子どものことや、夫との生活によって得られた経済的なゆとりや財産、将来性などについても冷静に考えることができる一面も持っています。

今あるものをすべて失っても、(たとえば子どもと離れ離れに暮らすことになっても)相手男性と一緒になりたい、という強い思いを持った女性は、その気持ちを夫に元に戻すことは非常に難しいです。

男性は仕事に追われて妻のそうした心情にまったく気付かないこともよくあります。

そして、妻が覚悟を決めて離婚をきりだしてきてから、はじめて不倫していたことを知る、というパターンも少なくありません。

不倫をしていれば、その兆候はかならずあります。

逆に言えば、妻がそのような兆候を見せたときに、「何かおかしい」と気付いて、夫婦関係を見つめなおしたり、もしも二人の間に溝があるようなら、その修復に向けたアクションを起していくことで、「火遊び」の段階でブレーキをかけられる可能性が高いです。

つまり、そうした兆候に気付くためにも、普段からのコミュニケーション、意志の疎通が大事だということですね。


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