身に覚えのある夫なら、これだけで相当精神的な動揺を覚えるはずです。
なぜなら、本やレポートなどの印刷物は勝手にそこに来たりはしませんし、たまたまそこにある、ということもありません。
あなたの家にそれがあるということは、あなたが買うなり、誰かから借りるなり、とにかくあなた自身が何らかの「意図」をもって、その本を手にしようとしない限り、そこにあることはありえないからです。
あなたの「意志」が明確にそこにある。
そこがテレビやラジオと「印刷物」の明確な違いです。
つまり、「私はあなたの浮気にとっくに気づいていているよ」という、きわめて強力な、無言のメッセージになるわけです。
これはご主人にしてみれば、相当に心拍数があがるはずです。
しかも、あなたがその本を読んでいるとなれば、浮気の見抜き方、暴き方、証拠のつかみ方などの対処法をすでに知ってしまっている可能性が高い。
これは、浮気をしているご主人には、とても危機的な状況なのです。
ただ、これはもちろんご主人が浮気をしていれば、です。
もしも、まったく本人にとって身に覚えがなければ、逆にそんなレポートが家にあったら、「あれっ、何コレ、どうしたの?」と興味を持つでしょうし、好奇心から、どうしてこんなのを持っているのか、聞いてくるはずです。
その時は、「ああ、それね、会社の○○さんがご主人の浮気で悩んでいて、気になる記事をプリントアウトしたんだけど、家には置いておけないから預って欲しいって頼まれたの」とでも言っておいて下さい。
そのあとも浮気ネタで話を続けてもご主人が平気な様子でしたら、まず浮気をしていることはありません。
隠し事がない証拠だからです。
でも、実際に浮気をしている場合は、まず自分から「どうしたのコレ?」と聞くのは結構勇気がいります。
まず、ドキッとして「どういうことだ、これは。ひょっとして気づいているのか?」と、一種のプチパニック状態に陥ります。
一瞬、表情がこわばり、あなたの様子を伺うようになるでしょう。
その瞬間を見逃さないでください。
その後は、急に無口になるか、もしくは口数が多くなるかします。
でも、自分から積極的にその本についての話題を口にすることはまずありませんし、あったとしても、しどろもどろな感じになってしまうでしょう。
それは逆に言えば、その本があることに動揺している証拠です。
そういうご主人の反応を見るだけでも、あるあなたなら、もう十分に確かめられるはずです。
そして、ご主人の様子を十分観察して、浮気をしていることが確信できた場合には、少し時間をおいてから、さりげなく『そのレポートは友人からの預かりものだ』といった理由を言っておいてください。
なぜなら、ご主人が浮気をしていると確信できたとしても、あなたが気づいていることを悟られてはまずいからです。
浮気というのは、こういうちょっとした心理戦によっても、ある程度の確信は得られます。