浮気相手に夫を奪われた妻の手記⑧

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どんなにおとなしい夫であっても、多少なりとも怒り、憤慨し、それが誰かを追及しようとするはずです。

まして、このメールによって、妻にあらぬ疑惑をもたれてしまったとすれば、それこそ自分自身の問題として、身の潔白を証明しようとするはずです。

Y子さんの夫も、一応は、「サウナに一緒に入った同僚が、背中のホクロのことを誰かに言ったのだろう」とか、「どうせ悪い冗談だろうから、同僚を問いただして誰に言ったのかつきとめてやる」と言っていますが、その後の行動がまったく伴っていません。

つまり、Y子さんに対して、その同僚が誰にホクロのことを言ったのか、とか、その相手はどういう人なのか、どうしてこんなことをしたのかといった、調査後の報告やフォローがまったくないのです。

いろいろ調べてわかったことがあるなら、それを妻に一刻もはやく教えてあげて、安心させたい、自分の潔白を証明したい、妻の信用を取り戻したい、と考えるのは当然ですので、それをあえて黙っているというのは、実際には何も調べていないか、はじめから誰なのかわかっているか、わかったうえでわざとうやむやにしようとしているか、いずれかの意図だと考えざるを得ないのです。

一方、Y子さんのほうも、夫に毅然と求める部分は求めてもよかったように思います。

たとえば、「相手はわたしの携帯アドレスを知っている誰かということになるけど、私の友達のなかには、このメールアドレスの持ち主はいないから、念のために、あなたの知っている人のなかに、このアドレスの持ち主がいないかどうか一緒に確かめて欲しい」といった感じで、ご主人に確認するというのも一つの方法です。

普通は、夫に断る理由などないはずです。

妻がわけのわからないメールで脅されていて、その発信者がもしも自分の同僚や知り合いにいるとしたら、夫自身も確かめようと思うはずですし、夫がためらわずに携帯を見せる、という行為自体が、自分の潔白を証明しようとしている明かしにもなります。

でも、そうした確認をしないで放置してしまうと・・・・・・・・

そのあたりについて、引き続きY子さんの手記をお読み下さい。

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