浮気相手から父を取り返した娘の記録⑤

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そこで、拒絶されないための作戦として、『相手を責める前に、はじめに自分側の非を認めてしまう』という方法が使える場合があります。

たとえば石野さんが、「うちの父親が家族のいる身でありながら、娘さんと関係を持っていることが判明しました。誠に申し訳ありません」という感じで、とにかく開口一番に謝ってしまうのです。

すると、相手は謝っている相手に、門前払いをすることはできませんから(普通は、ですが)、とりあえずは話を聞くしかなくなります。

そこで、必要に応じて証拠の写真やメールの内容などを見せて、「母も、精神的に参っていますし、一日も早く、父に目をさましてもらって、母のもとに戻したいと思います。これ以上○○さんにご迷惑をかけないためにも、話し合いをしたいのです」といった感じで進めていくことにより、相手側の心理を、自分の求める方向に誘導することが可能です。

ただし、この方法で注意しなければならないのは、本当の目的は相手に謝罪することではなく、あくまでも話し合いの場に臨むことですから、『すべての責任がこちらにある』というような認め方はしないようにしてください。

そして、『母の立場としては、法的措置をとることもできるが、それは本意ではないと言っています。なので、父と娘さんを双方から説得して、終わらせるように協力していただけませんか』という姿勢で話をすることが賢明だと思います。

以上の点を、石野さんに対して返信いたしました。

二日ほどして、石野さんから、引き続き次のようなご相談が寄せられました。

相手女性の家に行くことを決めたが、その直前になって、父親が浮気相手との連絡用に隠し持っていた携帯を発見したというのです。

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