夫婦喧嘩から浮気?

「夫が浮気しています」というご相談のなかで、『実は以前から夫婦喧嘩が絶えなくて……』というお話を伺うことがあります。

ただ、夫婦喧嘩したからといって、それが即浮気につながるわけではありません。

夫婦喧嘩しても、結果的に分かり合えて、仲直りできるなら、それもまたひとつのコミュニケーションですし、より関係を深めていくために必要なこともあるのです。

ですから、夫婦喧嘩自体がダメというよりも、夫婦喧嘩のときに、どんな状態になっているか、要は喧嘩の仕方が問題です。

たとえば、夫婦喧嘩のたびに「もう別れましょ」とか、「もう無理なんじゃない?」といった感じで、離婚をほのめかしたり、「あなたのそういうところが嫌なのよ」といった感じで夫の人格を否定するようなことを言ってしまうと、夫は「もう俺とはやっていく気がないんだな」とか「俺のことは愛してないんだな」と解釈して、夫婦関係を保つことをあきらめてしまうことがあります。

そうなると、もしもそのタイミングで、話を聞いてくれたり、優しくしてくれる女性が現れると、一気に気持ちが傾いてしまうこともありますし、自分から慰めを求めて、そういう女性に近づいていってしまうこともあります。

このような場合、浮気が発覚しても、非を認めるどころか「離婚を言ってきたのは君のほうだろ」と喧嘩した際の妻の発言を執拗に責めて、たとえ「あれは本気じゃなかったのよ」と涙ながらに弁明しても、「いまさら何を言ってももう遅い」と徹底的に拒絶してくることもあります。

このような場合は、夫の心情としては、妻に拒まれた恨みや不満を根深く持っていることが多く、浮気を反省したり、夫婦関係を修復することが困難になりがちです。

ですので、『離婚しよう』とか『もう無理ね』といった言葉は、たとえ喧嘩の際に出た言葉であったとしても、今後の関係を破壊しかねないNGワードですので、決して口にしないようにしましょう。

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