浮気の自覚がない夫の心理

浮気をしていても、浮気をしている自覚がない、または『これは浮気とは違う!』と思い込んでいる男性たちがいます。

たとえば、職場の同僚や部下に相談ごとを打ち明けられて、親身に相談にのっているうちに、その女性と秘密を積み重ね、結果的に特別な関係に至ったような場合、『彼女の力になりたい』といった思いが根底にあるために、浮気という言葉に脳が拒絶反応を起こし、たとえ自分が女性に好意を寄せていたとしても、『浮気とは違う』と否定してしまうことがあるのです。

ただ、本人が上司として(または仲間として)彼女の力になりたいと思っているだけなら、妻に隠す必要はないし、ウソをつく必要もないはずです。

逆にいうと、なんのかんの言っても、妻には言えないことをしている後ろめたさはあるから隠そうとするし、問いただされたときに素直に謝ることもできないわけです。

それに、たとえ相談に乗っているだけだとしても、それを知ったら『妻は不快に思うだろう』とか『妻は彼女との関係を疑うかもしれない』といった程度は察しがつきますから、やましいところがなかったとしても、面倒なことになるのは避けたいし、できれば妻には知られたくないという心理は働きます。

ですから大抵の場合、肉体関係の有無にかかわらず、相手女性のことは隠すし、メールは見せないし、削除するし、『浮気はしていない』と主張し続けます。

そして、相手女性に頼られている、信頼されている、と感じる中で、『ふたりだけの秘密を共有している』という意識も加わって、初めは『力になりたい』とか『可哀そうだ』という同情心から始まった想いも、気がつくと『恋愛感情』に変わっていて、なおさら妻には言えない秘め事となっていくわけです。

イラストこういう場合、始めの入り口があくまで相談相手という立ち位置ですから、ふたりの関係を咎められても、『相談に乗っていただけだ』と本気で主張しますし、本人としては嘘は言っていないので、結構強気な態度だったりします。

特に、あなたのご主人が、人に頼まれると嫌とは言えないタイプだったり、面倒見がよかったり、誰にでも優しくするタイプの場合は、いざ別れようとする段階になっても、なかなか自分から相手女性を拒めなかったり、『自分がいなくなったら彼女はどうなるんだろう』と彼女の身を心配したりするあまり、ずるずると関係を続けてしまうこともあります。