夫婦関係修復のための3の柱
浮気をしている夫は思考力を失い、相手女性との非日常の日々に心を奪われている状態です。
こうした夫の認識を妻や家族に向けて修正していくための「思考ポイント」として、私はよく『三つの柱』の話をします。
それは以下の3つです。
①自分にとって一番大切な人は誰なのか。
②自分にとって、一番守るべきものは何なのか。
③自分にとって、一番の幸せとは何なのか。
これらの①~③は、言い方は変えていますが、実は同じものを指しています。
そして、浮気をしているときに限らず、常日頃の夫婦のあり方として、互いに心に留めておかなくてはいけないところでもあります。
仲良しで愛情深い夫婦は、この①~③のすべてに、妻や夫、子供、または家族といったキーワードが入ってくるはずです。
ところが、浮気をしている夫はおおむね、この問いかけに対する答えがグダグダです。
たとえば、一番大切な人といえば、相手女性のことが入ってきたり、一番守るべきものとして、『自分の自由』とか、『彼女と過ごす時間』といったような考えが入ってきたりします。
浮気の根本的問題とは
これはもちろん、浮気相手に恋をして盲目になっているということもありますが、それ以前の問題として、忙しい日常の中でお互いの大切さを見失っていたり、夫婦関係自体に何らかのストレスを感じていて、それが浮気の温床となっていることも少なくありません。
そういう意味で、浮気はある日突然始まりますが、実はその背景にある目に見えない部分にこそ、根本的な問題を含んでいたりします。
私は日々寄せられるご相談を伺う中で、この『浮気に至った背景』にしっかりと目を向けて、そこから修復していくことの大切さを日々実感しています。
それがないと、表面上だけをいくら叩いたり削ったりして平らにしても、本当の意味で『幸せを取り戻す』ことにはならないんです。
そして、浮気は夫の裏切り行為であり、あなたにとって辛く苦しい経験であることはもちろんですが、同時にそれは、ご夫婦としてのあり方を見つめなおすサインでもあります。
そのサインをしっかりと受け止めて、あわせてご主人に、冒頭の「3つの柱」を認識していただき、ご夫婦としての本来あるべき姿を取り戻していくことが必要です。
それは、簡単なことではないかもしれませんが、多くの方々がそうだったように、あなたがたご夫婦にも必ずできるはずです。
未来の幸せのために
私のもとにご相談くださっていた方の中にも、「あのときは本当に辛くて苦しかったけれど、今は以前にも増して夫婦の会話が増えて、互いを思い合うことができています」とおっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。
あなたは、苦しむためにご主人と結婚したわけではないのです。
絶望を味わうために、彼の妻になったわけではないのです。
あなたの未来を、どうか諦めないでください。
あなたの大切な時間を、かけがえのない人生を、これ以上浮気なんかの犠牲にしてはいけません。
不安や恐れのない、安らぎの中で過ごす当たり前の日々を、一日も早く取り戻していきましょう。
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