恋愛:恋人を選ぶ、ということ

あなたが心底好きだと思った相手なら、その男性がどんな人であっても、たとえ彼がチンピラであろうと、極道の親分であろうと、私がとやかく言うことではないですし、言うだけ野暮なことかもしれませんが、恋人というのは、将来的にあなたの人生を、大きく左右することになるかもしれない相手でありますから、恋人にする男性は、人生のパートナー候補を選ぶくらいのつもりで、じっくり、慎重になさってくださいね。

私のもとには、夫婦問題に関する相談が毎日多数寄せられてきますが、ハタからみて、なんでこんな男と一緒になったの?と不思議でしかたがないようなことも結構あるんです。

たとえば、仕事もろくにしないで毎日ゲーム漬けで引きこもり状態、奥様ともほとんど会話もなくて、わがまま言い放題のお子ちゃま夫とか、浮気三昧で外泊しまくり、妻が問い詰めると開き直ってお前が悪い、おまえに魅力がないのがいけないのだと、離婚を迫る逆ギレ亭主とか、新婚当初からちょっとしたケンカでも暴力を振るうDV夫とか、チクリチクリと言葉の暴力を浴びせ続けて、妻をノイローゼに追い込むモラハラ全開夫とか、もう信じられないような夫もかなりの数、実在します。

逆に、浮気もしないし仕事も順調、お金もあるんだけど夫婦としての愛情がまったくない、ただ家事や育児をするだけで、実質的に家政婦とかわらず、夫と一緒にいることに何の幸せも感じられない、という奥様からのご相談も少なくありません。

そういう事例を目の当たりにしていますと、いまの彼が、あなたの恋人として本当にふさわしい相手であるかどうかは、好きと言う気持ちと切り離した部分で、やはりよく考えていくことも必要だと思います。

それでなくても、恋は盲目ですし、基本的に恋愛中というのは、相手に良いところだけをみせようとしますからね。

彼の真の姿を知るということは簡単ではありませんが、彼の悪い部分、欠点といえる部分を知るというのも、実はとても大切なことです。

その意味で、私は結婚前の同棲生活というのは、同棲は、結婚生活のリハーサル期間という意味でも、ぜひ必要なものではないかと思っています。

同棲生活を通して、彼の優しい部分、好きな部分だけではなく、冷たい部分、好きになれない部分なども色々と見ておくことか必要なのです。

そうした部分を全部ひっくるめて、それでも好きといえるか、彼のことをほんとうに愛し、信じることができるのかを、よく考えることです。

結婚は計算だけではできません。

すべてが整うのを待っていたら、婚期を逃してしまうかもしれません。

子どもができてしまって、結婚を急がなければならないこともあるかもしれません。

人生は思い切りも大事ですから、結婚においても、「なんとかなる」みたいな勢いが必要なときもあるでしょう。

でも、彼が男性としての準備ができていない状態では、彼に結婚を急がせることはよいこととは思いません。

結婚すれば、生活をしていくための経済的な責任もできますし、子どもができれば子育ての責任もともないます。

仕事が終わってからも、好きなことだけをやっているわけにはいきませんし、パートナーを助けて家事や食事の支度も手伝う必要がでてきたりします。

どんなに働いても、好きなだけお小遣いを使うこともできませんし、大切にしていた2人乗りのスポーツカーを売りに出して、5人乗りの中古セダンに乗り換えなくてはいけないかもしれません。

自分を犠牲にしたり、自分の欲を抑えて家族のために頑張る覚悟も必要です。

もちろん、そうした自覚は、彼のなかにはじめから備わっているものではありません。

あなたとの恋愛を経て、あなたを愛していくなかで、一家の大黒柱として、あなたやお子さんの人生に責任をもち、それらをしっかり背負っていく大人の男性へと、自覚が備わっていくのです。

そして、あなたには、結婚してからも、この人と一緒になってよかった、と心から思える幸せな暮らしを末永く味わっていただきたいと思います。

もしもあなたの彼が、そういう部分で頼りないなぁ、と感じるようであれば、今からしっかりとカスタマイズしていってください。

彼はあなた次第で変わっていきます。

細い苗木も、やがては大きな大木に変わるように、彼もまた、あなたを通して、大人の男性として、より大きく成長していくのです。

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