あなたが何かを成し遂げようと思うとき②

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そして、もうひとつの重要なポイントとしては、何かを成し遂げようとするとき、目標に向かって努力するとき、問題を解決したいときなど、自分の願望を叶えたいときには、できるだけテーマを細分化して、常に小さな方法を探していくようにする、ということです。

でも、多くの人はこれがうまくできません。

たとえば、「彼と恋人になりたい」と思っているときに、彼とどうやった恋人になれるかしら、というとても大きな図式で、その答えを導き出そうとしてしまうのです。

要するに、キーワードが大きすぎるんです。

これではあなたの脳は効果的な答えを見つけることが出来ません。

大きすぎるキーワードで検索しても、大きすぎる曖昧な答えしか、見つけ出してくれないからです。

ですから、はじめに大きな目標を設定したら、それをいくつかのテーマに区切り、これをどんどん細分化していきます。

たとえば、彼と恋人になりたい、という目標があるとしたら、その大きな目標を達成するためには、どんな小さな目的を達成していく必要があるか、という視点でできるだけ細かく考えていくのです。

まず、彼と恋人になるためには、彼に自分のことを気づいてもらわなければなりませんよね、彼に自分の事を気づかせることが出来たら、好印象を持ってもらうようにする必要があります。

そして、彼に声をかけるにはそのきっかけが必要だと感じて、彼の趣味とか、興味のあることはなんなのかな、とか、彼と一緒になりやすい時間帯は何時だろうとか、どんな時なら話しかけても自然に会話ができるかな、とか、そういう情報はたり考えたりしながら、すこしずつ彼との距離を縮めていきます。

このときは間合いというか、タイミングも必要です。

人と人との感情の温度差は、低いほうにあわせて少しずつ補正していかないと、よけいにその差が広がってしまうことが多いです。

彼が、まだあなたのことをあまり意識していないような状態で、あなたのほうがいきなり近づきすぎたりしたら、彼だって引いてしまうかもしれませんしね。

で、そのへんを注意しながら、ときには偶然を装って、彼の好きそうな話題をふってみたり、そのときにちょっとだけ肩に触れたり、手に触れたりするファーストコンタクトをしてみます。

これは、彼の反応を見ながらやることが大事ですよ。

くれぐれも、焦ってプッシュしすぎないように。

あなたが積極的すぎると、逆に彼は、「この人は誰にでもこうやって気軽に近づいていくんだな」とあらぬ誤解されてしまうことだってありますからね。

で、すこしずつ、彼との距離感を縮めていくことによって、あなたの存在が身近になっていくと、目に見えて変わってくることがあります。

それは、会話の際に、敬語で話す頻度です。

もちろん、あくまで一つの目安としていえることですが、お二人の関係が近づいてくれば来るほど、いつの間にか、敬語というよりも、お友達言葉、もっといえば、タメ語で話し合えるような関係になってくるでしょう。

それはあなたと彼が、同じ目線で相手を見ていることを意味します。

ただそれは、友達としての場合もあれば、職場での同僚としての場合もありますので、相手に寄せる好意の度合いをそのまま推し量ることはできませんけどね。

そうして二人の距離感が縮まって、彼が射程距離内に入ってきたら、次はいよいよデートに誘うわですが、あなたと彼の、二人だけの時間を取れそうなきっかけ、食事でも映画でもコンサートでもドライブでも、もちろんなんでもよいのですが、そういうきっかけを見つけたら、一緒に行ってくれるようにアプローチしていきます。

こうやって、彼との関係を縮めつつ、デートに持ち込めたら、さらに恋人としての立場に近づけるように、さらに細かいステップを経て、恋愛関係を築いていくわけですが、ともあれ、こういうふうに具体的なシチュエーションを考えていくと、単純に「彼と恋人になりたい」という、ビッグキーワードでは気づかなかったことや、見つけ出せなかったスモールキーワードがたくさん見つかってきます。

つまり、それだけ具体的な方法が見つかっていく、ということになるんです。

そしたら、今度はあなたの脳に、スモールキーワードで検索をかけます。

そのとき、たとえば「彼と話すきっかけが欲しい」と思ったら、その質問をもっとスモールキーワードで検索して、小さな答えを求めていきます。

「彼はどんなことに興味があるのかな」

映画、車、スポーツ、音楽、パソコン、レジャー、いろいろありますよね。

そしたら次は、「その話題で彼と近づけるチャンスはどんなときかな」と考えたりします。

すると、話題の映画のことを聞く、新型の車について聞く、スポーツの結果を聞く・・・、携帯に音楽を入れる方法を聞くなど、などいろいろなシチュエーションが浮かんできますよね。

そして、さらに彼と二人だけの時間をとってもらうには、どんなチャンスがあるかな、と検索していきます。

いきなりデートというのが恥ずかしければ、あなたが困っているシチュエーションを作って、それを彼が助けてくれるような形にして、理由をつけて誘ってみる、という手も使えるかもしれませんね。

たとえば、彼がやっている趣味をあなたも始めることにして、彼にその趣味で使う道具を買うための同行をお願いするとか、初心者として相談をもちかけるようにして、一緒にいる時間を作ってもらう、というような具合です。

別項でも触れていますが、男性は女性のピンチを助けると、助けた女性に恋してしまうという傾向が強くありますので、こういう展開を上手に利用すると、さらに成功の可能性は高まります。

こうして、様々なシチュエーションを想定し、全体の流れを考えてステップ化していくことで、彼との具体的なアプローチ方法はいくつも見つかってくるはずです。

彼との関係が築けないとか、彼となかなか親しくなれない、というのは、彼に話しかけたい、とか、デートしたい、という部分だけにこだわって、そこだけを突っついたような検索をかけているからです。

もっといろいろなアプローチの方法があることを知ることで、さまざまなチャンスが見えてくるようになります。

これはどんなことにでもいえることですが、小さな部分をしっかりと突き詰めてこそ、大きな目標に到達できます。

物事を達成するためには、全体像を見据え、目標となるビジョンをつくり、こんどは逆に、それを小さくしていって、できるだけ細かなステップにわけて、具体的な方法を探っていき、そこから再びもとの大きな目標に向かっていくという流れが大切なのです。

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