妻の浮気:プラトニックな浮気について


【ご相談事例】

・肉体関係はないけど その人と一緒にいると心が休まるんです。こんな関係もやっぱり不倫でしょうか。


【ワンポイト解説】

一言で不倫(浮気)といっても、その内容は様々です。

一般的には、相手男性のほうが、早い段階でセックスを求めてくるものなのですが、夫婦においてもセックスレスが増えているなか、最近は、セックスのないプラトニックな関係で、互いに精神的なつながりを求めていくケースも増えています。

こうしたプラトニックな関係というのは、肉体関係がある場合にくらべて軽く考えてしまう傾向もあるのですが、ある意味、肉体よりも心のつながりで満たされている、ということのほうが、より「深い」状況であるともいえます。

女性は感情の生き物、とよく言います。

肉体だけの快感は一時的なものですし、セックスに満足すれば後腐れなく別れる、というパターンも多いです。

でも、精神的なつながりを求めているような場合、心の中で相手をいつも思っているとか、相手とともに生きている感覚を持ち続けていることになるので、それだけ相手とは別れにくい関係ができあがったりするケースもあります。

ただ、これを不倫(浮気)として断定できるかというと、法的にいえば、肉体関係、つまり不貞行為がなければ不倫ではありません。

でも、相手男性と会ったり、関係を続けるためには、夫に嘘をついて出かけたり、日常のなかで絶えず隠し事をしていくことになるわけで、それはセックスがあろうとなかろうと、見過ごせる問題ではないでしょうし、夫婦としてのルール違反だと考えることがほとんどだと思います。

実はこれは夫婦において逆のことがいえる部分もあります。

つまり、セックスレスであっても、心のつながりがしっかりと取れている夫婦は、肉体的につながっていること以上に、心の幸せや充実感を得られることもあります。

もちろん、セックスがないのは夫婦として破たんしている、とか、愛情ある夫婦の正常な姿ではない、と考える向きもあります。

要は、その女性自身が、何を求めていて、何に対して満たされていて、満足しているか、という問題になってくるんですね。