妻の浮気:職場不倫を上司に訴えてやめさせることは可能か？

『妻が職場の上司と不倫関係にあります。この事実を会社に報告して、その上司をクビにしてもらいたいのですが、どうすればいいでしょうか？』

社内恋愛を禁止している職場ならともかく、基本的に不倫は個人の問題なので、プライバシーの問題もあって、会社としてはノータッチ、というところも多いです。

そのため会社に対処を願っても、あまり積極的な処罰は期待できないばかりか、あまりしつこいと、かえってあなたの行為のほうが問題になってしまうこともあります。

社長に直接言うならともかく、直属の上役に話をもっていっても、そこでもみ消されてしまうこともよくあります。

結局、上役にしても、部下の管理責任が問われてしまうということもあり、あまり公にしたくないんですね。

ただし、業務においての使用者責任というのは、上役は必ず追っていますので、たとえば経費の使い込みとか、勤務時間内にロッカー室でいちゃついてて業務に支障をきたしているとか、セクハラしたとかされたとか、あるいは他の社員の士気に悪影響が出ているような場合、不倫そのものではなく、それに付随した行為に対して注意や警告、悪くすれば処罰ということもあり得ます。

いずれにもしても、相手男性にしてみれば、職場に不倫をバラされるこということは、処罰のあるなしにかかわらず、絶対に避けたいことだと思いますので、上司に訴えるというよりも、本人にその警告を与える、というほうが効果的だと思います。

そして、もしも不倫に相当する証拠があるのなら、できればあなたが単独でするのではなく、しっかりと弁護士を立てて、合法的かつ戦略的に相手側への制裁を検討していくことが大事です。

相手男性も、弁護士が入っているとなれば、あなたが本気であることを感じとるでしょうし、無視して問題が大きくなったり、法的措置にまで至ることは避けたいと思うはずです。

ただし、あなたが相手男性に対してアクションを起こせば、必ずそのことは奥様に知られてしまうことになるので、奥様がそれによって逆ギレしてきたり、相手男性を守ろうとして、あなたが予期しなかったような反応を示す可能性もあります。

そのため、むしろ奥様に先に話をして、『できれば穏便に済ませたい、彼にもこんな話をしないで終わらせたい』という意思を伝えて、奥様のほうから別れてくれるように説得する、ということも一つの方法です。

いずれにしても、ひとつひとつの行動は、あとに続く展開を大きく左右していきますので、慎重に行っていくことをお勧めします。