妻の不倫:浮気をしている妻の脳内


米国ラトガース大学の人類学者 ヘレン・フィッシャー氏の研究により、人が恋愛中の脳内では、腹側被蓋野という領域が活発に働いていることがわかりました。

腹側被蓋野は、動物が本来持っている『本能』にかかわる部分です。

ここが活発に働くということは、本能的な欲求に強く突き動かされるようになり、逆に理性や判断力は低下してしまいます。

浮気が始まって3か月くらいの間は特にこの傾向が強く、思考力も低下して、まともに物事を考えられない状態のことも少なくありません。

このときの脳内は、恋の媚薬ホルモンとよばれるPEA(フェニルエチルアミン)と快楽や喜びを感じさせる興奮系ホルモンのドーパミンが大量に分泌されて、脳はなかばトリップ状態です。

しかもPEAの持続時間はおよそ3か月。浮気をして相手に夢中になっている期間と重なります。

つまり、浮気がはじまって三ヶ月くらいは、理性的な思考や判断ができず、まともな話し合いなどできないくらいに「相手に溺れる」状態になっていることが多いです。

そして、半年程度か経過してくると、PEAの分泌量は減少して、冷静な思考ができる程度にテンションが下がってきます。

浮気は早期に対処することが基本ですが、むしろこの時期を見計らって話したほうがうまくいく場合もありますので、あせって話をしようとするよりも少しだけ様子をみて、話をするタイミングを図る、ということも実は結構大事なことだったりします。