男の離婚〜プロローグ〜


唐突ですが、あなたは奥様にプロポーズしたほうですか?

それとも、されたほうですか?

「僕と結婚してください」と、まるでテレビドラマのラストシーンのように、あなたが奥様にプロポーズしたかどうかは知りませんが、いずれにもしても、ひとりの女性を愛し、結婚したいと望んでいるとき、あなたの心には、「これからさき、ずっとこの人と一緒にいたい、守ってあげたい、二人で幸せになりたい」という、熱く希望に満ちた思いが、胸いっぱいに広がっていたことと思います。

そして、めでたくもその夢は叶い、あなたはご結婚され、現在に至るわけです。

地球上に存在する数十億の人々の中から、あなたと奥様が出会い、思いを通じ合い、ご結婚されたことは、まぎれもなく、ひとつのミラクルであるはずです。

でも、そのあなたがいま、どういうわけか、このコンテンツをご覧になっていらっしゃる。

離婚という、結婚を解消するための手段の行使を検討されている。

その背景には、「離婚」を現実的に考えざるを得なかった、さまざまな理由や事情がおありだと思います。

私のもとにも、「ある日突然、妻から離婚を宣告されてしまった」とか、「離婚を望んでいるが、子どものことが心配で踏み切れない」とか、中には「借金返済や事業の失敗」などの外的要因によって、やむをえず妻と別れなければならない、と悩んでいる方もいて、さまざまなご相談が毎日寄せられています。

もちろん、これを読んでくださっているあなたの悩みも深いと思います。

あなたの心の中には、今もいくつもの苦悩や葛藤が渦巻いていることでしょう。

そんなあなたに読んでいただくわけですから、これを書くわたしも真剣です。

もしもあなたがすでに離婚を考えられているとしても、「はじめに離婚ありき」という前提でお話するのではなく、あなたが離婚という選択をするに至った原因や経緯を分析、理解して、あなたが直面している状況を知り、その上で、問題の解決方法を探るとともに、あなたが心に抱いている悩みや、漠然としたわびしさ、疑問、迷いに光を当てて、コチコチに固まったあなたの心をもみほぐしていくこと。

そして、離婚を望むにしても、離婚回避を望むにしても、今のあなたにとって、後悔のない選択をしていただき、そこから、あなたが幸せだと思える暮らしを実現していただくこと。

それが私の目標とするところであり、コンセプトでもあると考えています。

ただ、誤解のないように申し上げておきたいのですが、(続きはこちら)