日本の男性は、外国の男性にくらべて、感情表現や言葉が控えめだと言われます。
『カミさんにアイラブユーなんて、恥ずかしくて言えるか!』
あるいは、日常の世話をしてくれていること、家事をしてくれていること、おいしいご飯をつくってくれていること、いつも健康管理に気を配ってくれていることに、感謝をしていないわけではないけれど、それを口に出して「ありがとう」とはなかなか言えない、そんな方も多いのではないかと思います。
でも、夫婦だって、人間同士です。神様じゃないんです。
たいていの場合、超能力者でもありません。
もちろん、あうんの呼吸、というのはあるでしょうが、それとて、念じていればいつでも通じるというわけではありません。
言葉のコミュニケーションがなければ、あなたの気持ちは、相手には伝わりません。
いえ、もしかしたら伝わっているかもしれませんが、言葉というカタチに示すことで、それははっきりと相手が受け取れるものになるということです。
ですから、言わなくてもわかってるだろう、はダメです。
わかっていても、言ってあげることが大事なんです。
夫婦というのは、現実的な世界です。
毎日の生活があり、仕事があり、子育てがあり、そのなかで、あなたと奥様がひとつ屋根の下で一緒に生きているという、とても現実的な世界です。
現実の世界には、楽しいこと、嬉しいことばかりではありません。
あわただしい毎日の中で、相手の気持ちや思いが見えなくなったり、
あわただしい毎日の中で、相手の気持ちや思いが見えなくなったり、大切さに気付かなくなってしまうことだってあります。
そのなかに、ほんの一言でもあったかい言葉があると、すごく愛情を感じるものです。
直接言うのが恥ずかしければ、日頃やり取りするメールの中ででもかまいません。
ストレートに、あなたといて幸せだというメッセージを発することです。
「なによ、お父さん、いきなり。キモチわるい」
そんな風に言われてしまうかもしれません。でも、それでもいいじゃありませんか。
君といて幸せだよ、という思いをちゃんと伝えてあげることです。
縁起でもない話をして申し訳ないのですが、もしもあなたが明日、職場に行く途中で交通事故に遭い、思いがけず死んでしまうとしたら、あなたはその時、奥様に何も言わずに逝ってしまうことができますか?
あるいはもしも明日、奥様との永遠のお別れの日が来るとしたら、そのとき、あなたは奥様にどんなメッセージを伝えられますか?
もちろん、これはあくまで仮に、の話です。
現実には、これからも何事もなく、日々は過ぎていくでしょう。
でも、何事もなく過ぎていく毎日においても、思いを伝えておく、ということはやはり大切です。
あなたは、奥様に感謝していますか?
奥様に出会えたことを幸せだと思っていますか?
「離婚を考えているくらいなんだから、もうとっくにそんな感情はなくなってるよ」という方もいらっしゃるかもしれません。
でも、「この人と結婚しよう」と思ったときの、奥様を愛した記憶まで、完全に忘れ去ってしまったわけではないでしょう?
たとえ離婚を考えるに至った相手であったとしても、結婚当初は、あるいはつい最近までは、奥様はあなたのために食事を作ったり、あなたに喜びやときめきを与えてくれて、あなたのために笑顔でいてくれた人であることにかわりはないはずです。
その思い、いままでちゃんと伝えたこと、ありましたか?
あなたの心の中に、もしも奥様に向けての愛のメッセージがあるとしたら、それはいつ、奥様に伝えられますか?
そのうち、ですか?
来週ですか?
明日ですか?
それとも今?
言葉は伝えなければ伝わりません。
愛情を求めるなら、愛情を伝えることからはじめなければなりません。
恋愛だってそうですよね。
好きだってことくらい、言わなくてもわかってるだろう、という人と、好きです。僕と付き合ってください、といえる人と、どっちが恋愛を成就できる可能性が高いと思いますか?
・・・・要するに、そういうことなんです。