家族で共通の趣味を見つける・・・なんてアリですか?


よく何かの本とか新聞を開くと、「家族と会話をする機会を増やしたり、コミュニケーションをとるために、家族で一緒にできる趣味を見つけましょう」などという話を見かけることがあります。

それはそれで、一理ありますし、取り組む趣味によってはうまくいくかもしれませんが、たとえばお父さんが、盆栽や早朝ジョギングが趣味だったとして、それを見てお子様が、果たして一緒にやりますかね?

奥様にしてみても、「家事が忙しいのに、それどころじゃないわよ」というのがホンネかもしれません。

もしもあなたの趣味が読書だったら、家族で揃って読書するんですか?

家族で共通の趣味を持つ、などというのは、昨今のご家庭ではあまり現実的ではないように思います。

家族で旅行にいくことさえ、ある程度の年齢に達した子供たちは敬遠しますからね。

そして、そこで拒否られると、よけいに、「ああ、おれはやっぱり家族から疎外されてるんだ」とヘコむことになってしまいます。

それなら、むしろ、もっとわがままに、「オレはオレでこれをやるんだ」と、やりたいことにチャレンジしてみてはいかがですか?

「べつに家族が一緒にやろうがやるまいが知ったことか。オレはこれがやりたいんだ、文句あるか」くらいの気持ちで、のびのびと自分の世界を作ってみてはいかがですか?

それを見て、お父さん、かっこいいとか、お父さん、なにやってるの?などと、奥様やお子様が関心を持ってくれるようになれば、そこから家族を巻き込んでいけばいいんです。

はじめから、家族でできる趣味を持とう、などと考える必要はありません。

まして、子供はいずれ親離れしていきますからね、一緒にやるなら、家族そろってよりも、奥さんとです。

奥さんだって、日常から脱出して、非日常の中で、羽を伸ばしたいときくらいあるでしょうからね、

それこそ夫婦ふたりきりで地図のない旅に出たりして、ちょっとくらいアウトサイダー気分で冒険するのも、いいと思うんですよね、私は。

休日だからって、ゴロゴロ寝てるばかりじゃもったいないです。

時には、日が昇る前に眠たがる奥さんを無理やり連れ出し、前日に借りといたレンタカーで太陽と緑と風をプレゼントなんてね。

そういうのもいいですよね、たまにはね。