夫の面倒を見てあげれば不倫はしない?

『私がちゃんと面倒見ていれば、夫は感謝してくれて、不倫なんてしないはずですよね?』とおっしゃる方がいらっしゃいます。

『面倒を見る』ということの意味が、毎日食事の支度をしたり、夫の服を洗濯したりすることを指すなら、残念ですが、それはほとんど関係がありません。

多くの男性は、妻が家事をすることは当たり前のように思っていますし、感謝すら忘れているかもしれません。

たとえ感謝していたとしても、妻に面倒を見てもらっていることが不倫の抑止力になるかというと、それとこれとは話が別なんです。

それどころか、私がご相談いただいている中には、寝る前には肩をもんだりマッサージをしたり、酔って帰ってきたときは服を脱がせて身体を拭いてあげるなど、それこそ身を粉にして甲斐甲斐しく面倒を見ているのに、夫が不倫を繰り返している事例はいくつもあります。

これはもちろん、夫側にも相当問題がある場合が多いです。

ワンマン、モラハラ、アスペルガー夫など、そもそも妻に対して見下すような扱いをしたり、『誰のおかげでメシが食えてるんだ!』といったオレ様的な夫は特にそうです。

でも、そういう夫でなくても、妻ばかりが過剰に尽くしてしまうと、歪んだ自信を与える結果となり『ウチの妻は浮気くらい許してくれるはず』とか『まさか俺を嫌いになったりはしないだろう』ととても安易に考えて、無制限の理解や許容を求めてしまうこともあるのです。

それこそ、なんでも許してくれるお母さんと、過保護に育てられた子供のような関係です。

いうまでもなくこれは、夫婦の対等な関係を歪めてしまう結果となりますし、言い方を変えると、『あなたが彼をダメにしてしまう』ことにもなりかねません。

じゃ、どうすればいいのか?

あなたが一方的にご主人を大事にしたり、面倒を見てあげることでは、ご主人の意識は育ちません。

ご主人のほうに、あなたを大事にして、守りたいと思う意識をいかに持ってもらうか、そして、いかにしてそれを育てていくかが大事なポイントです。

でも、これがどうしたらよいかわからない、という方が結構、たくさんいます。

電話相談の中で、具体的な方法などをお話させていただくことがありますが、『言われてみると、今までまったく逆のことをしていました』という方も少なくありません。

『私はあなたのお母さんじゃないのよ』と内心思っている方でも、やっていることは過保護のお母さん並になっていて、そもそも対応しかたが違ってることって、実はよくあることなんです。

決して夫の面倒を見てはいけないとか、言うことを聞いてはいけないということではないのですが、『私が〇〇してるから浮気はしないだろう』という前提でいると、逆に『夫が浮気したのは、私が〇〇しなかったから』という思考になりやすく、自分を責めてしまったり、誤った判断で動いてしまうことがあるので、とらわれすぎない様にしてくださいね。

これは、『よい妻になるな』の記事にも通じるところがあります。よろしければそちらもご覧になってくださいね。

 いくら頑張って夫に拒絶され、心が折れそうです