妻が妊娠中に浮気をする夫の心理

妻が妊娠中に浮気をする夫も少なくありません。

本来であれば、生まれてくる子どもを楽しみに待つ幸せ一杯のときに、どうして浮気なんてするのだろう……と、夫の裏切りに怒り、無責任さに呆れ、『これから先、夫とやっていけるのだろうか』と、精神的にボロボロの状態でお電話をくださる方もいらっしゃいます。

妻が妊娠中に浮気をした理由について、当事者の男性からお話を伺うと、『妻が妊娠したことでセックスの回数が減り(または妻に拒まれて)、性欲発散のために他の女性のもとに走った』という方が半数以上にのぼります。

これは単純に性的な欲求不満を解消したくて風俗にいくとか、その時かぎりの『大人の関係』として出会い系サイトでセフレを求めるといった場合が多く、短期間または単発的な関係で終わる傾向があります。

また、別の理由としては、妻の心が子どもへと向かっていくことに、ある種の嫉妬心を抱き、寂しさを感じて浮気に走るケースです。

自分の子どもに嫉妬心を抱くなど、女性からみたらナンセンスな話に思えるかもしれませんが、妊娠によって妻の心の赴きが『夫』から『生まれてくる子ども』にシフトしていくことに寂しさを感じて、その心の穴埋めのために他の女性に拠り所をもとめていくことは珍しいことではありません。

要するに、わが子に妻を奪われたように感じてしまうのです。

これはよく、心理学的には『未成熟な男性の思考』としてとりあげられますが、実は、こうした思考傾向を持つのは、なにも『未成熟な男性』に限ったことではありません。

精神的に健全な男性でも、妻との日常の会話や生活が子ども中心になり、自分の愛した女性が、『妻』から『母』に変わっていくことに、一抹の寂しさを感じることは普通にあります。

ただ、男性も父親になるのだという意識のもとで、自分なりにその感情をコントロールして、寂しさよりも愛情からくる行動を優先しようとはしますが……。

それでも、そんな寂しさを見せる男性に対して、職場でひそかに好意を抱いていた女性が近づいてきたり、あるいは元カノが恋しくなって連絡を取ってみたりして、気がついたときには不倫関係になっていた……ということもあります。

でも、『妻に構ってもらいたい』『甘えたい』『自分のことを一番に思って欲しい』という不満はあっても、決して妻を愛してないわけではないし、ましてや離婚など考えてもいない場合が大半です。

浮気相手はあくまで『妻の代わり』で、一時しのぎで付き合っている関係ですから、そのまま深刻化していくケースは比較的少ないです。

むしろ相手女性が本気になってしまって、夫のほうは別れたいのに、なかなか相手女性が離れようとしないという展開のほうが心配です。

中には、夫が自らの浮気を告白して、相手女性と別れるための助けを妻に求めてくる、といったことも実際にあります。

そのような場合には、相手女性にどう対処するか、いくつものシナリオを想定して準備をしておくことが必要になります。

 浮気した夫は罪悪感を感じているか?