離婚した後の『あり方』について

離婚したあとは、あなた自身でしなければならないことがたくさんあります。

あなた自身の努力を求められることもたくさんあります。

あなたが頑張ってこそ、解決できる問題もたくさんあります。

でも、あなた1人で、全ての問題が解決できるわけではないのです。

もしかしたら、友達がなにかの相談にのってくれるかもしれません。

ご両親が、お金の心配をして、助けてくれるかもしれせん。

会社の同僚が、あなたに大切な情報を教えてくれるかもしれません。

ご近所の奥さんが、お子さんの面倒をみてくれることがあるかもしれません。

お部屋を探していたら、好意で家賃を安くしてくれる大家さんがいるかもしれません。

あなたの知らない誰かが、あなたのために、どこかでほんの小さな親切をしてくれているかもしれません。

離婚後はどうしても自立心が求められますから、「甘えすぎてはいけない」という自分を律する気持ち、自戒の想いから、周囲の好意を拒否して頑張ったり、あるいは、期待していた援助や好意が得られなかったことに憤慨して、自分をひどく不幸に思ったり、差別されているように感じて、周囲に不満をぶつけたり、文句を言ったりしたくなることもあるかもしれません。

でも、そういうあなたのことも、お子さんはちゃんと見ています。

子どもは、社会に向けて開かれた家庭の中で育てられることが大切です。

そのためには、あなた自身が殻に閉じこもらず、好意は喜んで受け、感謝する気持ちを示していくほうが、あなたやお子さんの人間関係を豊かにしていきます。

ただ、それを当然のこととして要求したり、与えられない不満から相手を非難すると孤立してしまいます。

あなたが明るく精一杯頑張っている姿を見て、感謝している心を感じて、人は自然にあなたを支えようとします。あなたのために動こうとするのです。

そして、まわりの人々に愛され、支えられているあなたを見て、あなたのお子さんもまた、そこから多くの学んでいくのです。

そういう環境が、離婚によって得られていくならば、離婚は決してあなたたちにとってマイナスにはならないと、私は思うのです。

 

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