妻の浮気・人は逃げるところがあると強気になる、という話


たとえば不倫相手の男性が独身で、「君を愛してる」とか「いつか一緒になろうね」いう甘い言葉で意思表示を示している場合、女性はその言葉を鵜のみにしてしまい、夫との話し合いになったときには、むしろ離婚を切り出すチャンスと考えて、「あなたとはもうやっていけないし別れたい」と強気に言ってくることがあります。

これは、『人は逃げるところがあると強気になる』という心理が働いているわけで、逆にいえば、相手男性が曖昧な態度を取っていたり、そこまでの信頼感を持てないでいる場合は、『逃げ場所』としては不安が残るために、たとえ浮気がバレて夫に本意を聞かれても「今すぐに別れたいわけじゃないわ」とか「すぐには返事ができない」といった反応を見せることもあります。

また女性はおおむね保守的な考えを持つ傾向がありますので、ダブル不倫で相手男性にも妻がいるとか、あくまでセフレの関係だとか、現実的に見て相手男性と一緒になれる見通しが立っていない場合は、いくら相手男性のことが好きだとしても、あえて自分から離婚というリスクを冒そうとはしません。
(夫と一緒にいることがすでに精神的に限界だとか、別の理由で離婚を考えているとかいった場合は別です)

また、人は年齢を重ねていくなかで、打算的な考えとともに、より安全と思える環境を求めるものですので、夫と夫婦でいることによって得られる経済的な自由や生活の安定など、今ある環境を維持することと、それらを失ってでも離婚して相手男性と一緒になる展開のどちらが自分にとってメリットがあるのかを冷静に比較するところもあります。

ただ、そうして選んだ『逃げ場所』が、自分にとってよりよいところとは限りません。

相手男性との甘いやりとりのなかで現実を見失い、本当に大切なもの、守るべきものがわからなくなっていることも少なくないからです。

そのため話し合いをされる際には、こうした女性が持つ保守的、打算的な思考の傾向を利用して、逆に離婚によるリスクを強調したり、不安要素を具体的にあげることで、女性の気持ちに変化が出てくる可能性も高まります。