ダブル不倫をするときの男性心理

ダブル不倫~いうまでもなく互いに妻や夫がいて、それを承知のうえで不倫関係を結んでいる状態ですが、このときの男性と女性の心理には、いつしか大きな隔たりが生じていくことがあります。

女性の場合、初めは男性の誘いが刺激的だったり、恋心に火がついて始まっていくことが多いのですが、次第に男性の存在が大きくなって、『将来的には一緒になりたい』とか『自分の本当に愛すべき人は夫ではなく、この人なのだ』という思いを真剣に持って男性を愛していくことも珍しくありません。

ところが男性のほうは、ダブル不倫イコール、『割り切った大人の関係』という認識でいることがたいへん多いです。

『割り切った大人の関係』というのは、不倫をしながらも、『家庭を犠牲にしない』『互いに束縛や干渉をしない』『セックスの相手として会いたいときに会う』『別れるときにも後腐れなく別れられる』といった意味合いを含み、男性にとってまるで免罪符のような言葉なわけです。

またダブル不倫をする男性の多くは、相手女性の心をつなぎとめようとして『妻とはもう終わっている』とか『妻とは会話もほとんどない』とか『離婚するつもりでいる』といったことを口にする傾向があります。

ところが実際には、妻と普通に会話もするし、休みの日には一緒に買い物や食事に出かけたりもするので、相手女性からみると、『彼の言葉と行動が合致していない。私とは遊びのつもりなのかしら?』と憤慨する結果となるわけですが、そもそも男性のほうは、今の生活や家庭を犠牲にすることなく、自分の『欲』や刺激を求めたいだけなので、家庭の中の振る舞いにまで口を挟まれることを非常に嫌がります。

そのため、相手女性が本気になればなるほど、男性のほうは「そろそろ潮時かな」と思うようになり、彼女に対する思いがトーンダウンしていく傾向があります。

でも、相手女性にだって感情がありますし、いままでさんざん聞こえの良い話を彼から聞かされているだけに、『簡単には引けないわ』と執着心を燃やしていくことは十分にあり得ることです。

そして中には、相手女性のストーカー的な行為に悩まされ、家庭や生活が脅かされ、仕事も手につかなくなってしまう深刻なケースも実際にあります。

また、もしも相手女性の夫が妻の不倫に気づいたら、相手男性に対しても相当な代償を求めてくる可能性があります。

私のもとに寄せられた事例でも、相手女性の夫から、かなり高額な慰謝料を請求されたり、職場不倫だったために会社を退職することになったり、周囲の人に知られて引っ越しをせざるを得なくなったなど、本人すら考えてもいなかったような責任を取らされてしまったケースがたくさんあります。

そして、男性はたいがい、後追いで後悔します

『こんなつもりではなかったが、こんなことになってしまった』

後悔先に立たず、とはまさにこのことですね。

 反省しない夫の心理