浮気して変わった夫。もう元には戻らない?

浮気中の夫は別人格になる

ご相談いただく中で、『以前の夫は決してこんな人ではなかったのですが、すっかり変わってしまいました。夫はもう、元には戻らないのでしょうか?』といったお話もよく伺います。

また、『浮気をしてからの夫は顔つきまで変わってしまいました。今では相手女性のいいなりで、ほとんど家にも帰ってこなくなりました』とおっしゃる方もいます。

浮気によって、なぜこれほどまでに変わってしまうのでしょうか。

ひとつの要因としては、相手女性と日常的に会ったり、電話やメールのやりとりが頻繁に続いていくと、彼女の存在がどんどん大きくなって、理性よりも欲望に駆られた日々のなかで「思考力を失ってしまう」ようになるためです。

そのため本来であれば、当然備えているはずの倫理観とか責任感、義務感が麻痺し、彼女との約束が最優先となり、他の予定や約束を平気でドタキャンしたり、周囲の人間ともコミュニケーションがとれなくなり、思い通りにならないことにすぐイライラするなど、日常生活においても別の人間性が出てくることもあります。

そんな状態になると、次第に職場でも家庭でも孤立していき、結果として「自分を理解してくれるのは彼女だけ」とか「干渉されたくない。自由になりたい」といった短絡的な考えに囚われて、ますます本来の夫とはかけ離れ身勝手な行動をとるようになってしまいます。

 

浮気相手に支配されてしまう夫

相手女性と密接な関係が続いている以上、夫の思考は相手女性に支配されたままになることが多いです。

彼女のためなら何でも言うことを聞いてあげる一方で、妻であるあなたにはとことん冷たく接して、話しかけてもろくに返事もしない、ということも普通にあります。

なので、基本的には相手女性との接触を絶たせることが必要なのですが、力ずくで別れさせようとすると、夫は妻を『敵対者』と認識してしまうので、余計に家に帰ってこなくなったり、拒絶の態度を示してくる可能性もあります。

 

夫の思考をとりもどすには

ただ、そういう夫でも、浮気相手との関係が半年以上続いてくると、逆に最初の夢中になっていたころよりも熱が冷めて、普通の状態にもどることがよくあります。

だからといって、相手女性と別れてくれるというわけではないのですが、少しはあなたと普通に話ができたり、多少のお願い事は聞いてくれる場面があるはずです

そうしたタイミングを利用して、夫の思考力を少しずつ取り戻すようにきっかけを作っていくことも有効な方法です。

たとえば、子どもが寂しがっているから少しだけ遊んでやってほしいとか、ご主人でなければできない用事をお願いするなどして、できるだけご家族に気持ちが向くように仕向けていくといった具合です。

実際、相手女性にどっぷりとハマり、ほとんど家に帰ってこなかった夫に、「子どもが寂しがって泣いている。パパに会いたがっている」というLINEを送ったり、子どもの様子を動画で見せるなどした結果、久しぶりに家に戻ってきて、大喜びする子供の顔を見て、徐々に家族と過ごす時間が増えていった、という事例もあります。