浮気カウンセリングのあり方を思う

先日ご相談くださった方は、私のもとにお電話をくださる前に、ある離婚カウンセラーに相談をされたそうです。

そのカウンセラーさんとは数十分ほど電話で相談をされたそうですが、そのときに、『ご主人が浮気をした原因はあなたです。あなたがご主人とのセックスを拒み、ご主人の心をないがしろにしてきたからです』と言われ、非常に自責の念に駆られてしまったということを仰っていました。

『あなたがご主人を苦しめてきたんだから、あなたが今、ご主人の浮気で苦しんでいることは許せるはずだし、頑張れますよね』という話で、そのカウンセラーの方との相談は終わったそうです。

もちろん、夫が浮気をした原因の中に、妻の態度や言動が関係しているケースはありますし、それを否定するわけではないですが、少なくてもカウンセリングというのは、説教とは違います。

ただでさえ、苦しく辛くて、心がギリギリの状態で、『もう私、死んでしまったほうが楽なんじゃないかな』という思いを持つ方さえいるいらっしゃのに、まるで追い打ちをかけるような厳しい言葉で妻に反省を促し、頑張れ頑張れというのは、とてもカウンセリングとはいえないと思います。

その方もはじめはご自分のことを否定されて、自信を持てずにいらっしゃったのですが、私のほうで1時間くらいお話を伺ったあとには、声の様子も本当に元気になり、笑ってくださるようになりました。

『こんなふうに笑ったのは久しぶりです。なんだか、すごくおなかが空いてきました』と明るくおっしゃっていました。

でも、これは特別なことではなくて、むしろ、当たり前のことなんです。

カウンセラーにも、いろいろな考え方をされるかたがいらっしゃって当たり前ですし、マッチング(相性)もあるとは思いますが、大事なことは、カウンセリングを受けた後に、そのご相談者様がどういう思いを持って、どう変わっていかれるのかを考え、安心や希望や自信をもって、本来そのかたが持っている心のポテンシャルを引き出すようにお手伝いさせていただくことが、カウンセリングのあるべき姿だと思うんです。

そして、心が元気になって、その方が前に向かって歩きはじめたら、次はその方が求める未来にたどり着けるように、現実的な問題の解決と向き合っていくことも、次の段階として、必要になってくるわけなんです。

 

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