浮気を問いただすときの注意点

夫の浮気と対峙する覚悟

夫の浮気が確実と思える時でも、いざ話を切り出すとなると、なかなか怖くてできないものです。

確かめるまでは疑いのままでいられるけど、もし夫の口から事実を聞かされたら、その現実を受け止めるしかなくなる。

そうして今までの日常が壊れてしまうことに、私自身が耐えられない気がします』とおっしゃる方もいます。

また、夫の態度が豹変したり、かえって夫婦仲が悪くなってしまうんじゃないかとか、『逆ギレされたり、怒って家を出て行ってしまうかも、、、』と心配される方もいます。

でも、そんな怖さや不安を感じながらも、『このままではいけない、ちゃんと夫と話そう』という思いも、次第に強くなっていくと思います。

『こわいけど、話さなきゃ』

その覚悟を持つことが、話し合いの出発点になると思います。

浮気を認めるのは、夫にとっても怖いこと

話を切り出すということは、夫婦として浮気という問題に向き合う、ということです。

それは実は、ご主人にとっても怖いことです。

浮気がバレていることを妻の口から聞いて、平気でいられる男性はそうはいません。(「浮気の何が悪い!?」という男性も中にはいますが、一般的にはそうです)

ご主人にしてみれば、最も知られたくない人(あなた)から、最も触れられたくない話を聞かされるわけで、その時点で完全に追いつめられている状態です。

「いつからバレていたんだ?」

「どこまで知っているんだ?」

そんな思いに駆られながら、恐れと不安と逃げたい気持ちのなかで、ご主人はあなたの話を聞くことになります。

そのストレスは相当なものです。もしかしたらご主人の感情に変なスイッチが入ることもあるかもしれません。

でも、たとえご主人が感情的になっても、あなたはあくまでも冷静に。あと、どんなに腹が立っても『責める態度』は禁物です。

責める態度は、必ず反撃を生む

たとえ自分が悪くても、責められ、追いつめられたら、人はたいてい反撃に転じます。

以前に、あるご相談者様が「切り出すときは、夫がキレようと何だろうと、とにかく一歩も引かずに話し続けなさい」みたいな指導(らしきもの)をあるカウンセラーから受けて、その通りに実践したら、最悪の結果になってしまった、という方がいらっしゃいました。

夫の逆ギレに屈せず、強気で話を進める方法も確かにあります。でもそれが通用するのはごく限られたケースです。

多くの場合は、それだとかえってご主人があなたを敵対視してくる危険が高く、一歩間違えれば話し合いどころではなくなります。

対立するのではなく、あくまでも妻として、夫婦や家族の幸せを守りたい、という『守る側』の姿勢で接することが大切と思います。