浮気で失うものを意識させる

イラスト浮気の最中は、当人たちはスリリングな恋愛をしている気分で、気持ちも高揚している状態です。

でも、浮気は結局、今ある幸せすべてを破壊し、大きな代償を払う結果になっていきます。

言うまでもなく、夫婦の信頼関係は徹底的に失われるでしょうし、その回復のためには長い時間がかかり、状況が深刻なら、回復が不可能な場合もあります。

ある程度の年齢に達したお子様がいらっしゃる場合、浮気がどういうことであるかくらい、お子様もわかるでしょうから、あとあとまで親子関係に影を落とす結果にもなります。

中には、父親の浮気が原因で、大人(特に男性)に対する不信感を抱き、学校の先生すら拒絶するようになってしまう子や、心に深い傷を負って不登校や引きこもり、非行や自傷行為に及ぶ子どももいます。

浮気をした本人に及ぶ影響も甚大です。

社内不倫がコンプライアンスに触れる会社の場合は、降格や転属になってしまうことも実際にありますし、噂が広がれば会社にいられなくなるかもしれません。

相手女性がしたたかな相手であれば、お金を求めてきたり、物品をねだったりすることもあるかもしれません。

中には、ふたりの関係がこじれたことでセクハラで訴えられてしまった男性もいます。

ダブル不倫の場合は、相手女性の夫に訴えられて慰謝料を求められたり、激しい非難を受けることになるでしょう。

そして、もしかしたら、浮気がもとで離婚という結果に至ってしまうこともあるかもしれません。

それらはすべて、浮気という行為によって、自らが背負う『結果』です。

ところが、浮気をしているときは、ほとんど欲だけで突っ走ってる状態なので、とてもそんなところまで考えが及びません。

軽い気持ちで遊んでて、気がついたら泥沼にハマってた、というほうが多いです。

なので、浮気によってどれだけのものを失うことになるか、その代償の大きさをよく意識することは、自らの欲望にブレーキをかける意味でも大変重要です。

よく、浮気をやめさせるには、浮気を認めさせて、謝らせて、もう二度としないと約束させて、相手とも別れるように誓約書を書かせるようにしなさい、という人がいますが、この「失ってしまうもの」に対する自覚がない状態で、まわりの人間がいくら強制的に別れさせても、本当の意味で終わりにはなりません。

犬や馬のように隔離して、会わない様に紐でつないでおくことはできないですから、本人達が会おうとすれば、どんな手を使っても会うでしょう。

そのことを理解しないで、形だけで別れることを約束させて終らせようとするから、浮気はいつまでたってもくすぶり続け、結局は前よりももっと事態が悪化し、進行してしまうことになるのです。

自分が一番大切にしなければいけないものは何なのか。

自分が一番大切にしなければいけない人は誰なのか。

その大切にすべき人たちを苦しめ、悲しませている自分の行為を、自らどう決着つけるのか。

その点をしっかりと考えてもらうことが、結局は解決への一番の早道となっていきます。

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