浮気尾行の基礎知識① 徒歩尾行編その2

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■相手の視界に入ってはいけない?

なにかのテレビ番組で元探偵と称する人が話していて、「プロの探偵は、ターゲットの視界に入らないように尾行している」ということを語っていましたが、これはウソとはいわないまでも、限りなくありえない話です。

現場に立った経験を持つ者として断言しますが、どんなに優秀な探偵でも、100%相手の視界に入らないで尾行するということはできません。

調査では、ターゲットとすれ違ったり、あえて道路の途中で待ち伏せしていたり、ときには尾行中に同じエレベーターに乗らなくてはいけなくなることもありますし。あえて相手に話しかけて、応対しているところを正面からビデオ撮影することもあります。

相手の視界に入るか否かではなく、相手の視界に入っても、なお調査していることが気づかれず、追尾している気配を消せるかどうかといったことのほうがより大事な要素になっていくると思います。

警戒心のあるターゲットに対する尾行

ターゲットの中には、尾行の途中や、あるいは尾行を始めてすぐに警戒心をもつ人がいます。

自分が尾行されていることに気づき、警戒心を持っているターゲットは、周囲に対してしきりと目線をやったり、わざと細い路地に入り込んだり、車のドアガラスや町のお店のウィンドウの反射で、自分の後ろをチェックしたりする行為が見られることもあります。

このように警戒心の強いターゲットの場合は、時間をかけて、何度も何度も慎重な調査を繰り返すほかはありません。

とにかくバレないように尾行をし続け、相手の警戒心が薄れるのを待つのです。

尾行の引き際を間違ってしまうと、調査していることがバレてしまい、しばらくの間は警戒して、なかなか尻尾を出してくれなくなることもありますので、危険を感じたら、そのときは中止をする勇気も必要です。

尾行するときの目線について

尾行するときの目線は、相手の後頭部ではなく体の中心を見るように心がけます。

これは、もしも相手に途中で振り向かれても、目が合わないように相手の目の位置より下に視線を置くためです。

もし、視線が合ってしまっても絶対走ってはいけません。

人間が後ろを振り向くときは壁側とは反対側に振り向きますので、ターゲットの真後ろの壁側で尾行するのも手です。

服装は、テレビドラマのように、サングラスに帽子などといった変装は、かえって怪しい人として目立つようになってしまうので、さりげなく地味なものでまとめたほうが目立たずに無難です。

ただし、顔見知りを尾行するときは、普段のイメージを裏切るようなスタイルを選ぶようにします。

相手が店舗に入ったとき

ターゲットがコンビニやスーパーに入ったときは、基本的には一緒に入店するようにします。

こういった店は死角も多く、尾行もしやすいです。

飲食店や居酒屋などの場合、中の様子がうかがえるかどうかや、常連客ばかりの店かどうかなどで、入店するかどうかを判断します。

ガラス張りのファミレスなどで外からでも監視できるなら、あえて入店する必要はないです。

また席を自由に選べない個室系の居酒屋などは、入店してもターゲットを監視することができない場合もありますから、そのようなときには外で待っているほうが無難でしょう。

デパートなどの大型店舗の場合は、当然ながら一緒に入店します。

隠しカメラを使って、買い物の様子なども撮影できるので証拠の確保にも適しています。

相手が電車やバスなどの乗り物に乗ったとき

相手が電車やバスなどの乗り物に乗ったときは共に乗車します。

行き先が分からない場合は適当なところまでの切符を購入します。

尾行中に切符などを購入しているようでは見失うもとですので、スイカやイコカなどの電車のパス、地域の路線バスのカードなどを事前に購入しておきましょう。

乗車したら、相手と同じ側か後ろ側に座り、相手の手や足に視線をおき観察します。下車は相手の後から降ります。

ターゲットが通勤列車などに乗車する場合、あまり混雑していない状態であれば、隣の乗車口から乗り込み、少し距離をもって相手を監視しますが、通勤時間帯などで混雑しているときは、あえて同じ乗車口から乗って、見失わないようにマークしたほうがよいでしょう。

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