喧嘩になるとき、おおむね男性は理屈で物を言います。
そして女性は、おおむね感情で物を言います。
多くの場合、妻がカチンとくるのは、夫の言い方が冷たいとか、優しくないとか、突き放したように感じたなど、内容そのものよりも、「どう感じたか」の部分が大きいようです。
一方の夫は、言い方うんぬんよりも、自分が言った内容がちゃんと理解されなかったと解釈して「いや、そうじゃなくて、俺が言いたいのはこういうことだ」といった『理屈』で釈明しようとします。
でも妻は理屈なんて正直どうでもよくて、夫の言い方や態度に怒っているので、その時点で争点がズレているんです。
たとえば、なにかで喧嘩が勃発したときのパターンとしては……
妻「どうしてそんな言い方ばっかりするの!?」(言い方にカチン)
夫「おまえが〇〇して✕✕だから△△だって言っているんだよ!」(理屈でゴネる)
妻「だから、どうしてそんな責める言い方をするの?」(言い方に悲しむ)
夫「責めてない!俺はただ、〇〇で✕✕で△△だと・・・」(理屈でゴネる)
妻「責めてるじゃない!あなたがさっき、△△だって言うから……」(言い方にイラ立つ)
夫「俺はそんな意味でいったんじゃない!」(理屈でゴネる)
妻「そうとしか取れないわ!なんでそんな言い方するのよ!」(言い方に怒る)
……みたいな感じです(汗)
このように、妻が必死に「言い方」について夫の非を指摘しても、夫はそれ自体を理不尽なこととして認めず、『感情と理屈の対立』になっていることが多いです。
そのうち、妻は気持ちを理解してくれない夫にさらに悲しみが募り、夫は理不尽に責められてることで怒りに火がつき、もはやもとの理由など何だったかわからないけど、お互いに相手を屈服させることが目的となり、さらにエスカレートしていってしまいます。
そうならないために、あなたがご主人の言い方にカチンときたとき、次の点を思い出してください。
①男性は女性ほどには言い方に気を使っていません。なので、言い方だけを責めてもラチがあきません。
②男性は、理屈で反論してきます。その理屈を拒絶すると、さらにめんどくさい理屈をかぶせてきます。
③ですから、その理屈は否定せず、逆に何が問題だったのか、理詰めで説明していくほうが、彼は理解できます。
たとえば、『あなたは〇〇のことを言っていたのね。それならわかるわ』といったん同意した姿勢を見せたうえで、『でもそれだと、私は、△△だと誤解してしまうわよ』と誤解の原因が彼にあったことを指摘してみるのも一つの方法です。
もともと男性は理屈っぽい分、筋が通っている話には反論しずらく、何が問題だったか納得すれば意外と簡単に自分の非を認めます。(もちろん個人差ありますけど)
特に『誤解した』という表現をうまく理由すると、男性はその原因が自分にあったと納得しやすいです。
そのうえで『こういう言い方は傷つくから、それならこんなふうに言ってほしい』とあなたの気持ちを伝えていくと、『ああ、確かに僕の言い方も悪かったよ』と謝ってくれる可能性が高いです。
ただ、何度も言いますが、これは個人差あります。まったく自分の非を認めない男性もいます。
そういう男性には、さらなる心理テクニックが必要ですので、別のところでまたお話させていただきますね。
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