浮気現場を自分で押さえるには、張り込みは有効な手段の一つです。
プロの探偵においても、張り込みは重要な仕事のひとつとされています。
張り込みを行う際の心構えとしては、行う日の前日には十分な睡眠をしっかりと取っておくことです。
張り込みは思いのほか長時間にいたる場合があり、数時間以上も外で待たなければならない場合もざらです。
そのため、睡眠不足は集中力がもたず、せっかくの密会の瞬間を逃すことにもなりかねません。
まずは体調は万全にしておくことが最低限のスタートラインです。
さて、張り込み場所を選ぶ際に、重要なポイントとしては3 つあります。
1 出口が確認できること
2 対象人物が確認できること
3 周周囲から見て不自然でないこと
これらを張り込みの時間帯(早朝、朝、昼、夕方、夜、深夜)、張り込みの方法(立ちんぼ、車)、尾行開始までの流れの観点から総合的に勘案して張り込み場所を決定します。
もちろんすべての項目がパーフェクトな場所など、実際の調査現場においてはなかなかありません。
それでも上記の視点から一番リスクの少ない場所を選定するように心がけてください。
立ちんぼで張り込みをするのは、不審者やストーカーと間違われて通報されてしまう場合もあり、極力避けるようにしたいものです。
それでも対象者の顔を確認しようと思えば、立ちながら張り込みするしかない現場も多くあります。
その際、周囲の視線も警戒しておく必要があります。
どの人にいつ、何回顔を見られたかを把握して、通報される可能性がどれだけあるのかも注意しておきます。
もしも通報されそうになったら、その時点で張り込みを中止する覚悟も場合によって必要です。
車で張り込むことができる場合は、短時間の場合なら助手席にすわり、運転手待ちをしているように見せかけます。
長時間の張り込みの場合には、できるだけ車の中に隠れておきましょう。
車の後方ガラスには濃いスモークを貼り、後部座席との間には黒色のカーテンなどをはっておきます。
そうすれば周囲から中はまったく見えないため、通行人も単に車が駐車されていると思い込み、警戒することもありません。
怪しまれないように車中に隠れて張り込みをしているにもかかわらず、トイレなどで出入りしているのを通行人に目撃される、などの初歩的なミスは避けなければなりません。
張り込み調査の失敗例として起こりうることは、やはり近所の人に声をかけられることと警察に通報されることが考えられます。
長時間、外で張り込みをしている場合には、周囲の視線に気を配っておくことも必要です。
『何をしているのか』と声をかけられて、慌てふためいているようでは余計に不審者扱いされます。
そのため、声をかけられた際に、自分なりにどう返答するか考えておくようにして下さい。