夫の浮気:本当のことを知るということ

夫の浮気を把握する時に、もっとも大事なポイントとしては、『ご主人が誰と浮気をしているのか?』です。

正直、相手を特定しないことには何も始まりません。

会社の同僚や部下かもしれないし、趣味やサークルの友達かもしれません。

出会い系・風俗・水商売の相手の可能性もあるし、元カノと再燃したケースだって考えられます。

相手がわからないと話し合うことも訴えることもできないのはもちろんですが、相手が会社の同僚か水商売の相手かでは、そこから波及する問題や及んでいく影響も違いますし、解決していくための対処のしかたもまったく別物になるからです。

すべてを知ることは難しいとしても、相手女性の名前、住所、電話番号、おおよその年齢、ふたりがどこで会っているのか、いつごろから始まったのか、肉体関係はあるのか、今の時点でどのくらい進行しているのか、相手は独身か既婚か、一人暮らしか家族と一緒かなどといった情報は、可能な限り把握することが理想です。

最近はフェイスブックなどのSNSを介して昔の幼馴染や元カノと再会して、そこから不倫関係に発展するケースも増えていますので、逆にいえば、そこから情報が取れることもあります。

もちろん、相手女性にかかわる情報を集めることは、決して簡単なことではありません。

それなりの費用を使って探偵に調査を依頼できる方はいいですが、そうでない方は、地道に夫の携帯や財布、カバンをチェックしたり、GPS端末をレンタルして夫の車に仕掛けたり、中には夫のLINEをタブレットやパソコンに同期させて、相手とのやりとりをリアルタイムに把握している人もいます。

それらの行為がプライバシーの侵害にあたるかどうか、倫理的に良いか悪いかは、ここでは触れませんが、ひとつだけ言えることは、それをやりたくてやっている人は一人もいない、ということです。

ご相談の中でお話を伺っていると、皆さん一様に、スマホをチェックするだけでも、心臓はバクバクいうし、のどは乾くし手は震えるし、知ることだって怖いし、知りたくないし、誰もやりたくなんかないんです。

でも、やらないとご主人が認めてくれないし、浮気をやめてくれないので、やるしかないのです。

よく浮気の証拠を調べている妻に対して『オマエはそこまでやるのか!』と逆ギレする夫がいますが、妻だからこそ、そこまでやるのです。

逆にいえば、それをさせているのも、ご主人自身ということです。

それから、これは補足ですが、浮気の証拠は3年間は有効です。つまり、基本的には3年後までは裁判でも通用します。

ですが、そもそも証拠は生ものと同じで、時間が経てば経つほど古くなってしまいますし、証拠能力も下がっていきますので、今のうちに証拠を取っといて、3年間寝かせておいてよい、ということではありません。

極端な話、3年たったあとで『3年前に浮気してたでしょ。証拠があるのよ』と言っても、今はもうその女性との関係自体が終わっているかもしれないし、別の相手に変わっているかもしれません。

もしも証拠をしめして問いただしても、『ああ……その女とはとっくに別れたよ』と言われてしまったら、もうその証拠に価値はありません。

もしかしたら、今の女性が誰なのかを確かめるために、また調べなくてはいけないかもしれません。(もちろん、3年前の証拠を根拠に、その分の慰謝料請求はできますが、、、)

ですから証拠は新鮮なうちに使うのがよいのです。

ましてや、現在進行中の浮気なら、時間が経過すればするほど、それだけ相手との関係が深まってしまう危険もあります。

なので、もちろんケースバイケースではありますが、浮気を調べ始めたら概ね1~3か月程度で証拠を揃え、準備ができ次第できるだけ迅速に対処していくことが大切になってきます。

 

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