主婦T子さんからのご相談です。
『夫のスマホをこっそりチェックしたら、Mという女と交わした「ぜったい一緒になろうね」とか「H(夫の名)クン、誰よりも愛してるよ」といったメールを大量に見つけて、怒りで息が止まりそうでした。
本当は今すぐにでも、夫にメールを突き付けて浮気をやめさせたいですが、夫は嘘がうまく、絶対に認めそうにありません。何かよい方法はありますか?』
浮気のメールやLINEを見つけた瞬間は、どうしても頭に血がのぼってしまい「ちょっとあんた、何よ、これ?」とご主人を容赦なく責め立ててしまう方も少なくありません。
でも、浮気を認める以前に、『勝手にスマホを見た』ということにキレられて、そのあと大ゲンカになってしまうことが多く、あまりお勧めはできません。
それよりも、せっかくスマホが見れる状況にあるなら、高まる感情はぐっと堪えて、そのメールの内容から相手は誰か、今どのような状態か、交わされている会話から親密度を読み取り、できるだけ情報を集めるほうが良いのです。
ご主人と話し合いをする際にも、しっかり相手を特定して『ここまでバレてしまったら仕方ない』と観念させることができてこそ、ご主人も嘘をつくことをやめて、事実を認めてくれるようになります。
なお、何らかの証拠を示して浮気を問いただすときは、初めから証拠を見せないことが大事なポイントです。
先に証拠を見せてしまうと、その証拠に対してさらに嘘や言い逃れを重ねられて、結局本当のことがわからなくなってしまうので、証拠は必ず『アト出し』が鉄則です。
話の勧め方のコツとしては、ご主人に先に嘘をつかせてしまうことです。
いちど口をついて出た嘘は、もう取り消しが効きませんから、それが嘘だという証拠をアト出しで示せば、あとはもう事実を認めるしかなくなります。
また、話し合いをされるときには、『どうして浮気なんかしたの?』とか『絶対許さないから!』などと追及する言い方をしてしまうと、どうしても反発を買いやすくなります。
むしろ『私はあなたを愛しているし、今の生活を幸せに感じている。でも、このままでは大切な家庭が壊れてしまう。この幸せを失いたくないよ』といった感じで、守りたい思いを伝えるほうが、逆ギレされずに話し合える確率が高まります。
むやみに攻撃的な言い方をしてしまうと、ご主人も捨て身になって切り返してきますから、『柔よく剛を制す』という考え方で向き合うことも大切です。