あなたが彼にアプローチをしていくとき、あからさまに「私はあなたのことが好きなの。付き合ってください」と言う態度は、あまり出さないほうがいいんです。
それは彼にしてみれば、なんの努力しないで、自動的に恋人ができたようなものです。
正直、これほどラクで、簡単で、ラッキーなことはありません。
それに、交際がはじまったあとも、少しくらいワガママな態度をとっても、あなたなら許してくれると思うようになるかもしれないですし、自分の思い通りに振舞おうとする傾向がでてくることもあります。
『惚れた弱み』という言葉がありますが、どうしても先に好きになったほうは、何かと自分から先に折れてしまう、という形になりやすいですしね。
そのため、はじめから彼に、「そうか、彼女はオレのことが好きなんだな」と思わせるよりも、「ひょっとして、彼女はオレに気があるのかも知れないな」と思わせる程度にとどめておいて、あとは、むしろ彼のほうがあなたを好きになってくれるように、いくつかのきっかけを与えていって、別な言い方をすれば、彼が振り向いてくれるような種をまいておいて、最終的には彼のほうから歩み寄ってくるようにしていくほうがよいわけです。
大切なのは、あなたから、彼との距離を詰めすぎないように気をつけて、彼自身に、あなたとの距離を自分で縮めていきたいと思わせ、あなたとの恋人関係を自分で選択したという意識をもたせることです。
この意識があるかないかで、彼の中での、あなたの存在の大きさにもかなり大きな差が生じてきます。
あえて彼に「あなたのことが好きなの?」とアピールする必要はありません。
だって、あえて言葉や態度に示さなくても、あなたは彼が好きなんでしょう?
彼の近くに行ったり、彼と話をしているときは、きっとその時点で、あなたは笑顔になってますし、「好きなの」っていうオーラがバンバン出ているはずですよ。
なので、あなたとしては、好きという気持ちをにじませつつ、少し冷静さを保っているくらいのほうがいいんです。
そして、その微妙な距離感を保つことによって、あなたの存在は、彼にとって、手に入りやすいようで手に入らない、というちょっとじれったい対象となります。
そういう状態にもっていくことによって、彼はいつもあなたを意識するようになりますし、あなたのことを視線の奥で探すようになっていきます。
何か機会があれば、あなたにもっと話しかけようとしてくるでしょうし、あなたの反応、話すそぶり、表情、態度、すべてを感じようとしていきます。
そういう状態になったら、もう彼のほうがあなたに恋しているといってもいいでしょう。
そして、彼の気持ちがはっきりしていくなかで、それにあわせて少しずつ、あなたの思いを彼に伝えていけばよいのです。
くれぐれも、いちどに気持ちを解放してしまってはいけません。
あなた自身、まだまだ、あなたは彼のことで見えていない部分がたくさんあるはずですし、むしろそういう部分のほうが多いかもしれないのです。
だから焦ってはいけません。
中には結婚まで決意してしまって、一緒になってから喧嘩が絶えなくなったり、浮気や夫婦問題で大変な思いをしている方も実際にいます。
急いては事を仕損じる、です。 いいですね?