妻の不倫:浮気によって精神的に救われている妻


たとえば夫がDVである、酒癖が悪くて飲んだら暴れる、殴る蹴る、あるいは些細なことを執拗に責められる、モラハラ、パワハラのたぐい。

今ではあまり見られなくはなりましたが、姑にイビられて家の中では針のムシロとか、中には夫自身は給料を十分もらっているのに、妻にはギリギリの生活費しかくれない。もちろん妻もパートで働いているが、その給料さえ自由にできない、みたいな生活の中に理不尽な束縛があるとかいう話も寄せられます。

こういう日常的に繰り返される、しかも避けがたいストレス、DVに至ってはもうレッキとした犯罪ですよね。それが続いている。

でも、子供がいるから、生活できなくなるので離婚することもできない。

良いことではないのはわかっているが、自分には、浮気に逃げることしかできない。つまり、現実逃避のための浮気。

こういう現実も中にはあります。

ほかにも、これほどではないにしても、夫の言動に思いやりがない、自分勝手に物事を決める、結婚してこのかた何も感謝してくれない。すべて当たり前と思っているなど、夫との生活が耐え難いストレスで、正直、浮気でもしてないとやってらんない、ということも。

もちろんその我慢の限界値の高さは妻それぞれですからね、どこまで我慢すべきとかいう話でもないですし……
そういえば、以前に相談を寄せられた方がこう言っていました。

『DVそのものの夫の行為に、精神的にズタズタになりました。生活を考えると離婚もできず、ほんとうに毎日絶望しかありませんでした。でも、彼と出会って、綿は初めて人間らしく生きること、幸せだと感じる時間を得ることができました。それを浮気というなら、私は浮気に生きることを選びます』

こういう方のお話を伺っていると、浮気の背景には、夫婦関係や家庭、家族の問題があって、否応なくそれに絶えなくてはならず、精神的にギリギリの状態にいる方がいらっしゃることを痛感します。

決して、浮気という行為を肯定しているわけではないですけれど、中には、浮気相手と過ごすことが、自分を救う唯一の手段だったりする方もいらっしゃるんですよね。

逆なことを言えば、ここまで奥様が追い込まれているのに、夫は何をしているかしら?

これで妻の浮気が発覚して、『テメェ、浮気なんかしやがって』と責めたてたりするのなら、正直、「あなた、こんな男とはさっさと離婚しなさい」とたぶん彼女に言うでしょうね、私は(>_<)