浮気する心理:結婚していても心はフリーという妻


これはとても少数派ではありますが、実際に寄せられたケースです。

相手男性と不倫をしているという点では、他の事例と同じなんですが、ただ、奥様の認識が、『結婚していても夫は唯一の男性ではない』という部分があって、夫が「夫たるポジション」にアグラをかいているようなら、ワタシはいつでもほかの男のところに行くわ、みたいな、きわめて自由度の高い発想をお持ちの方でした。

奥様いわく、『私にカレができたら、それはあなたの努力が足りないということとよ。あなたは頑張って私にもう一度ホレ直させるように頑張りなさい』ということだそうです。

私はおもわずご主人に聞き直してしまいました。

『奥様とご結婚してますよね?つまり、籍もしっかり入れてるんですよね?』

『はい』

『離婚になったら、奥様だって生活のこととか、不安もあると思うんですが?』

『でも妻は、自分で仕事もしてますし、依存しあうことをとても嫌っていて、経済的にも精神的にも、とても自立してるんです』

『そうなると、奥様にとって、あなたと『彼』との間に、倫理的な差が「ない」ってことになりますけど……』

『そうなんです。だから、妻はいったん籍を抜いてから、もういちど相手男性と私に同じチャンスを与えて、どちらかと一緒になると言っていて……』

『……(すみません。絶句してしまいました)』

え〜と……うん、奥様のおっしゃっていることは理解できます。一応……

でもね、夫婦というのは、依存しあうというのではいとしても、ともに認め合って生きていくという存在なわけで、すべてから自立しているなら、その奥様にとって、夫とは何ぞや?夫婦とは?

ひとりの女性をめぐって、男たちが戦いの火ぶたを切る、みたいな。

一般の主婦のかたにはあまりいませんね。

どちらかというと芸能人とか、会社の社長さんをしている女性なんかに、ときおり見られる傾向です。

きっと奥様は、もっとご主人に愛してほしいと思っていらっしゃるのかもしれません。

でも、こういうケースでは妻の思いが一方的すぎるんで、夫のほうが相当テンションさがります。

実際、このご主人も、『妻とは離婚も考えてます。でも、もう一度妻をめぐって他の男性と争う気はないんですよ。その前に、離婚したら、たぶん私の気持ちが冷めてしまうでしょうね』とおっしゃっていました。