妻の不倫:浮気の嘘を追及するとき


今現在不倫をしていて、しかも夫には絶対にバレない自信があるという女性と話をする機会がありました。

何を根拠にそれだけの自信を持っているのかと聞くと、「だって夫は私のことが大好きで、私を疑ったりするはずないもの」という答えが返ってきました。

その絶対的な自信に満ちている姿に、私はしばし言葉を失ってしまいました(^^;

浮気を怪しまれて問い詰められたとき、嘘を言ってごまかそうとするのは、妻も夫も変わらずですが、女性の場合は演技の上手さも男性の比ではありませんし、どんなにバレバレな嘘であっても、「どうして信じてくれないの?こんなにあなたを愛してるのに」と涙まじりに訴えられたりしたら、ほとんどの夫は太刀打ちできないでしょう。

妻としても、不倫がバレたら離婚されてしまうかもしれないし、相手男性に迷惑がかかってしまうかもしれないので必死です。

もちろん夫のほうも、何の根拠もなく問いただしたりはしないものですが、二人でホテルに行ったなどの決定的な証拠がないかぎり、嘘をついて会っている程度のことを指摘するだけでは、「彼に恋愛感情なんてないわ。相談に乗っていただけよ」とか「あなたに誤解されたくなかったから、女友達と会うって嘘をついたのよ」などと言われてしまって、真相はわからずじまいになってしまうでしょう。

中には、『信じてほしい』と懇願するどころか、「私が浮気をしていようがしていまいが、あなたが私の言葉を信じさえすれば、今の生活は失わずに済むのよ。だからここで信じるっていいなさいよ」みたいな有無を言わさないオーラを発して夫を返り討ちにする妻もいます。

で、問いただした夫も根負けして、「君のいうことはどう考えても嘘だと思うけど、僕がここで信じるって言わないと、君はますます手が付けられなくなりそうだから、これくらいにしておくよ」みたいな感じで、そのオーラに呑まれてしまって、結局、真相はわからずじまい、となってしまうことも少なくありません。

そもそも奥様が嘘をつき通そうとするのは、あなたが事実を把握していないと踏んでいるからなので、いくら問いただしてもそれだけでは決して本当のことは言いません。

その前に、まずあなた自身が事実を知ることです。

そして、その事実を明確に示すことができるように準備を整えることです。

そのために証拠が必要になったりするのですが、でもそれは決して、相手を追及することが目的ではないのです。

追及しようとすれば、相手は例外なく反撃してきます。閉じた貝のように守りも固くなります。

もちろん嘘やごまかしを排除していくために、事実は認めてもらわなくてはいけませんが、浮気を追及したり責めたてることよりも、あなたが覚悟と決心を持ったうえで、本気で向き合おうとしていることを奥様に示して、これからどうしていくか、という部分に主眼をおいた話の中で、現実を見てもらうということ。

もっと言えば、奥様が『浮気』なのか『本気』なのか、その本心を確かめたうえで、ふたりが現実的に向き合う覚悟が持てるかどうか、ということになってくると思います。