離婚にともなう子供の悩み

このまま夫と生活していくことに限界を感じて、「離婚」という言葉が脳裏をよぎるとき、親として一番に心配で、悩みとなるのが子どもの問題だと思います。

子どもの心に大きな傷を残してしまうのではないか、自分ひとりで面倒を見ていけるだろうか、経済的に子供に不憫な思いをさせてしまうのではないかなど、心配事がつぎつぎに浮かんでくるでしょう。

ついには、子どものために我慢するしかない、と諦めてしまう方も少なくありません。

でも一方で、「子どものためだから」と我慢しつづけるお母さんを見ているほうが、当の子どもにとっては辛いことだったりします。

いうまでもなく、親が離婚するということは、どんな子どもにとってもショックなことですし、できれば離婚などしてほしくないと思っています。

でも、子どもが一番安心して心の安定が得られるのは、両親がそろっていること以上に、お母さんがいつもニコニコしていることです。

ただし、それは演技や見せかけの笑顔ではダメです。

あなたのお子さんは、あなたの心を見ていますからね。

表面上のつくり笑顔など、一発で見抜かれます。

それは、あなたがお子さんの幸せを願うように、お子さんもまた、あなたの幸せを願ってくれているからです。

だからこそ、離婚をするにしても、しないにしても、それはあなた自身の心の安定や未来の幸せのための選択でなくてはいけないのです。

『子どものために離婚しないでいる』という理由は、一見愛情深い判断のように見えますが、実際は、あなた自身に我慢をしているというストレスが生じ、お子さんもまた、あなたやお父さんに変に気を使ったり、顔色を伺ったりして、あなたの心の不安やストレスを写し取っていく結果になります。

もしもその状況がずっとずっと続いていくといたら、離婚するよりもむしろそっちのほうがお子さんにとってはキツい話かも知れません。

ですから、「子どもが・・・」ではなくて、むしろあなたがご自身の問題として離婚をしっかりと受け止め、そのうえで、お子さんへの影響をできるだけ小さくおさえ、お子さんの理解と信頼を失うことなく、一緒に新しい明日を迎えていけるように努力すること、それがもっとも大切ではないかと思うのです。

 

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