妻が妊娠中の浮気

自分の子どもを産んでくれる妻に対して、男性はおおむね、愛おしさや畏敬の思いを抱いて、今まで以上に妻を大切にしようとするものです。

ところが一方で、妻が妊娠している最中に浮気をする男性もいます。

そして、私のところに寄せられるご相談の中では、初めての子どもを妊娠したときよりも、二人目、三人目を妊娠したときのほうが、夫の浮気が増えている傾向があります。

妻が妊娠中に浮気する夫の心理的要因としては、妻への愛情がさめているとか、他の女性との関係にロマンスを求めるということよりも、肉欲的な不満が引き金になっていることが多いようです。

たとえば妻が妊娠をきっかけにしてセックスに応じなくなってしまったとか、おなかの子が大きくなっていくなかで、セックス自体が難しくなってしまったなど、夫の思いとは裏腹に、セックスできない状況が続いてしまうことも一因として言えると思います。

もちろん、妊娠中の女性は精神的にナイーブになっていることもあり、気持ちとして夫の誘いに応じる気になれないことがあるのは無理のないことですし、そこはむしろ、夫である男性のほうが理解を示していかなくてはいけないところです。

でも、妻の妊娠中に性欲の発散目当てに浮気をする男性の多くは、そうした妻の心情や身体の変化を理解できずに、自分の不満の解消だけを最優先に考えてしまうという、いわば精神的に大人になりきれていない一面があります。

ただ、冒頭で書いたように、妻に対する愛情や大切に思う心までなくしているわけではないので、浮気の程度としては軽い状態で元に戻ることも少なくありません。

期間的にもわりと限定的な浮気になることが多くあります。

とはいっても、たとえ男性のほうが軽い気持ちでいても、相手女性が本気になってしまうこともありますし、また、初めは軽い気持ちでいても、関係が続く中で徐々に相手女性のほうに引っ張られてしまうこともありますから、「どうせ戻ってくるから」などと見てみぬフリをしてしまうと、ズルズルと長引いていしまうこともありますので、初期のうちにしっかりと対処することが大切です。

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