モラハラの言葉と態度の具体例

モラハラは言葉の暴力や相手を傷つける態度が特徴ですが、言われた側やされた側がモラハラだと感じたら、それはモラハラになります。

でも逆にいえば、なんでもかんでもモラハラにしてしまうのも、何か違う気もします。

そこで、具体的にどんなものがモラハラなのか、いくつかの事例を挙げてみたいと思います。

言葉の暴力としては以下のようなものがあります

①人格や能力を否定する言葉。

・ 早く死ね、生きている価値がない

・ そんなこともできないのか

・ 母親として失格だ

・ お前なんか誰も相手にしない

・ 人間として終わっている

・ お前のいうことなんて聞いてない

②コンプレックスのあること(本人が欠点と思っていることを言うこともあります)

・学歴がない奴に言っても無駄だ

・ デブ、ブス、のろま、グズ

・ 何をやっても不器用だ

③あからさまにイヤミ

・ こんなもの食えるか。

・ これでも掃除したのか

・ コーヒー一杯まともに入れられないのか

・ 親が親なら、子も子だな

態度としては、以下のような感じです。

・投げやりな態度で不機嫌に振る舞う

・食事のときに放り出すように箸を置く

・しつこく文句を言う

・理不尽な言いがかりで叱りつける

・溜息をつく、舌打ちをする

・自由に行動させない。いちいち報告させる。許可を得させる。

・家庭におけるモラハラには、根っからのモラハラと、悪意はないけど結果的にモラハラ化しているケースがあります。

・根っからのモラハラは、自分が大事、自分はエラい、自分は常に正しいという、『自己愛性』に支配されています。

これは子どものころかの生い立ち環境によって影響をうけることもあります。

根っからのモラハラかどうかは、下記のチェックリストでだいたいわかります。

下記の10個のうち、5個以上の該当があればその可能性が高いです。

①いつでも冷静沈着で、慌てることがない

②人との付き合いはいつも損得勘定で考えている

③愛想笑いはするが、心から笑顔は見せたことがない

④表面上の謝罪はするが、心からの謝罪は見せたことがない

⑤人を認めたり、褒めることが全くない

⑥人が苦しんでいるのを見たり、人の不幸を見るのは楽しそう

⑦自分が不利なことには他の人の主張が正しくても決して認めない

⑧好きなもの、嫌いなものに固執して、譲ることをしない

⑨親との関係が異常に良い。または非常に冷めている

⑩自分は特別な存在だと思っている。

悪意はないけど、結果的にモラハラ化してしまっているケースでは、自分の考え方やポリシーがあって、他の人の考えや気持ちにあまり思いが行かない人が多いです。

たとえば、『妻ならこれをやって当たり前』『妻としてどうしてこれができないのか』といった自分のイメージを押し付けていて、それができないのは妻が悪い、妻がそんな風だから自分はそれを正そうとしているのだ、と考えているのです。

つまり、根っからのモラハラは、他人の気持ちなどどうでもいいし、理解しようとも思わないし、そもそも理解できない人なのに対して、悪意のないモラハラは、他人の気持ちがわからないわけではないけれど、自分の価値観や自分の考えが優先して、それを認める気持ちが働いていないのです。

このタイプの人は、話しあいがしっかりできれば、理解しあえる可能性があります。

 

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