離婚を切り出すときの実際の事例(その3)

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42歳妻
子供もいなく旦那のギャンブル狂が嫌になりました。とりあえず離婚届をテーブルの上において実家に帰りました。半年掛かって調停離婚でした。

37歳妻
離婚で口論とかはしたくなかったので、あまり深刻にならないような口調で、「私たち、もう別れたほうがいいかも」と何度もそれとなく言っていたのですが、そのたびに「別れる気はない」とかわされてしまい、それ以上言えなくなってしまっています。

相手に特に落ち度がなく自分自身の心の問題だけに言えないでいます。

 

32歳妻
結婚して5年が経ちました。何度も別れようと思いながらも、決定的な何かがなく、ズルズルと今まできてしまいました。でも、もう限界だと思い、先日主人に電話で話をしました。

ほんとは直接話したかったのですが、実はもう別居してるもので。

主人が受話器の向こうで言いたいことがあるなら言ってくれと言われ、「もう限界だから離婚して」と、ついに言ってしまいました。

45歳妻
主人の度重なる借金が原因でもうやっていけないと思い、借金を肩代わりするたびに離婚届に少しずつ記入してもらいました。最後のサインと印鑑まで行ったのに、今度こそは心を入れ替える…と言いくるめられ、子供には父親が必要という考えもあり、いまだに離婚できていませんが…

 

38歳妻
すごく悩んだし、真剣に考えたけど、どうしても貴方とは一緒には居られない。考え方が違いすぎるから自由になりたいと、思い切って話しました。

なかなか理解してもらえず随分こじれましたが、実の理由は、私に好きな人ができたから。

でも正直には言えませんでした。

 


離婚について、具体的に動き出す最初のアクションは、相手に離婚を切り出すことからはじまります。

自分の離婚したい、という意思を、相手に伝えてしまうわけですから、それまでの心の中での漠然と思っている状況とは、あらゆることが一変します。

ときには、坂を転がりおちるように、離婚にむけて話が進んでいってしまうこともあります。

あまり進展が早いと、あなたの準備が追いつかない恐れがあります。

その意味でも、できるだけ喧嘩した勢いで離婚をクチにするのは避けたほうがよいと思います。

冷静な状態で十分に考えを重ねたうえで、離婚を切り出すときには、すくなくても離婚の際に不利になったり、損をしたり、後悔することのないように、経済的なこと、子供のこと、生活のことなど、ある程度の見通しを付けておくことが理想です。