浮気相手にお金を使うために、カードをよこせと迫る夫

夫と妻との間で、価値観の違いが問題になることはよくあります。

夫にしたら、妻が束縛する、自由にさせてくれない、と不満を抱き、妻にしてみれば、夫は好き勝手にやりたいだけ、夫の言うとおりにしていたら生活ができなくなってしまう、と考えて、日々攻防戦が繰り広げられていることもあります。

特にお金の問題が絡むと深刻です。

夫が浮気をして相手女性にお金を使いこむようになると、小遣いが足りないと不満を言ってきて、妻が拒むと、『どうして自分が働いているのに、自分の好きなようにお金を使えないのか』と逆ギレしてくるケースもあります。

でも、言うまでもないことですが、毎月やりくりをして、きちんと支払いをして、貯金をして、生活を送れているのは、妻がしっかり家計を管理しているからです。

こういう夫の場合は特に、その管理システムが機能しなくなれば、相手女性にお金はあるだけ使ってしまい、あとからお金が足りなくて支払いが後回しになったり、貯金すら底をついてしまうかもしれないし、家計は綱渡りのやりくりをすることになるでしょう。

(もちろん、そういう夫ばかりではありませんけれど)

そうならないように、妻はいろいろなことを考え、防衛線を張り、夫の無茶振りを抑制しようとするわけですが、夫は『オマエはがみがみ言うだけで、全然オレの言うことを聞いてくれないじゃないか。これ以上やっていけない』と、一方的な理屈や価値観の違いを盾にして妻を責めたり、不満をぶちまけてくるわけです。

でも、夫婦というのは、夫がアクセルであれば妻はブレーキというように、互いに異なった価値観があってこそ、安全運転ができるというものです。

夫のいうとおりに好き勝手をさせるということは、ブレーキの壊れた車が暴走していて、しかもその車に家族が乗っている状態ですから、こんな恐ろしいことはありません。

車はエンジンよりもブレーキが強力にできています。

ブレーキをしっかり踏んでいれば、車は後輪が空転だけで、前に走りだすことはできません。

それと同じで、夫の暴走を止めることができるのは、ブレーキ役である妻だけです。

ところが、浮気相手はたいていの場合、夫に同調し、夫の望むことをしようとします。

だから、浮気がバレたあとにすら『彼女(浮気相手)は、俺を大事にしてくれるし、俺の言うことを何でも聞いてくれる。おなじ価値観を持ってやっていけるのはオマエじゃなく、彼女のほうだ』と開き直ったりするのです。

でも、そもそも相手女性は気に入られようとして合わせているわけですから、いざ生活をともにしたりすれば、すぐにボロが出てきます。

夫のほうも、たとえ浮気相手と暮らし始めたとしても、日常の生活はやっていかなければなりませんし、結局は相手女性にも妻と同等の金銭管理能力を求めたりするので、逆に相手女性が面倒くさくなってしまって、「こんな人だとは思わなかった」と逃げ出してしまうことも実はよくあります。

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